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「レイルさんっ!?ど、どうしたですか!?」
リルキィがそう声をかけても、レイルはぴくりともしなかった。
半分涙目になって混乱しているリルキィが、もう一度声をかけようとした、その時・・・・
「!?なっ・・・」
何が起こっているのか、と声に出そうとしたが声に出せない。

瓦礫が・・・浮いている。

それだけではなかった。
行き止まりだと思っていた所が瓦礫に埋もれていたらしく、出口が現れていた。
「・・・・ほわぁぁ~~・・」
リルキィは思わず、感嘆の声を上げた。
「・・・・・はあ」
後ろから疲れたようなため息が聞こえた。
「あっ・・・レイルさん!?」
リルキィの目がまた涙で潤んだ。
それを無視して、レイルはまたため息をついた。
「・・さすがに疲れたな」
ばったりと今にも寝てしまいそうなレイルを、リルキィはあわてて起こした。
「ま、まさかこれ、レイルさんが・・・!
 で、でもこんなこといくらレイルさんでも無理・・・」
「テンション上がってたから」
きっぱりと言い切ったレイルに、リルキィは怪訝な顔をして思った。
(瓦礫落ちてくるとテンション上がってくる人っていったい・・・)
それに気づいたレイルが、あわてて付け足した。
「いや、それだけじゃないんだが・・・」
「・・・え??」
「この洞窟は、昔クリスタルが祀られてた場所らしいな」
「え?そうなのですか?」
「ユークやクラヴァットたちに聞いた事がある。ある死者のためにはるか古代、クリスタルを祀っていたと」
「・・・・・」
「だが、4種族のクリスタルが創られた時に消滅してしまったらしい。・・・・そのかけらが、今もここに残っている んだと思う。・・最も、ここの正確な場所は不明だがな」
「そう言われればそうですね~。修道院の近くのこんなところがあるとは思えないですー」
「ああ。・・・じゃ、そろそろ出るか。こんなところにいても・・・・」
「ちょ、ちょっと!?まだ肝心なところを聞いてないですよ!?」
「うん?何だ、早くしろ」
レイルは何でもなさそうに答えた。
「レイルさんはどうやってこんな風にしたですか!?」
「ああ・・・だから、このクリスタルのかけらを利用したんだって」
「えええええ!?どうやって・・・」
「うーん。なんていうか・・・浮かせてみようと思ったらできた感じだ」
「す、すごっ。神かこの人」
「あー・・・。そういう意味じゃなくて・・・、よほどクリスタルの力が強かったんだな、きっと」
「そういう意味ですか」
リルキィはがっかりしたように肩を落とした。
「そうだなぁ・・・。お前もレーザーぶっ飛ばそうって思ってみろ。そしたら俺たち骨も残らないからな」
「ぐ、グロいの想像しちゃったじゃないですか!やめてくださいよ!」
リルキィはぷりぷり怒った。
「・・・とりあえず、もう出るぞ。いくらなんでもそう長くは持たないだろう」
「あ、そうですね~」
リルキィはあっさり受け流すと、レイルの後をついていった。


「・・・・・クリスタルの間、か?」
洞窟を出た途端すごい音がしたかと思うと、レイルたちはクリスタルの間に立っていた。
「・・・あら、いらっしゃいレイル。急にどうしたのですか?
 来るなら知らせてくれれば・・・・あら?その方は・・・もしかして」
「違うからな」
先を読んだレイルが即答した。
「あ、旅の方じゃないんですね。じゃあ彼女でしょうかね」
クラヴァットの女性はにやりと笑った。
「いやあ、照れるなあ~・・そんなお似合い・・・・・あだっ」
「・・・・馬鹿ですまないな」
レイルは笑っているような表情を見せたが、目は完全に笑っていなかった。
「いえ、私が一番悪いのですから。いいんですよ?
 ・・・それはそうと、なにか急用でもできたんですか?」
ここは、ユークたちのクリスタルのある場所だ。
一応ユークギルドなのだが、マニアでもない限り訪れる一般人は少ない。
まあ、クリスタルと普通の者には理解不明の術式しかないような場所だから、当たり前と言ったら当たり前なのだが・・・。
「あ、あのっ、瞬間移動したんです!」
「はい?」
クラヴァットの女性は、その一言からはいまいち状況がつかめていないようだ。
「・・・・あいすが行方不明になっていることはもう聞いたか?」
レイルが溜まりかねて言った。
「ああ、そのことなら、もうあいすさんは見つかったようですけど?」
「・・・・え・・・?」
2人の表情が曇った。
「・・・あの、あいすさんがどうかしたんですか?」
「・・あ、ああ・・・。あいすは普通だったか?」
「何言ってるんですか・・・?普通に決まってるでしょう」
「そうか・・・・。・・実は、さっきあの伝記にあった洞窟にいた」
「え、あの言い伝えにある洞窟ですか!?どうやって行ったんですか!?」
女性は興奮しながら尋ねた。
「・・・あのな、信じられないっていうかあきれると思うんだが」
「いいから教えてくださいよ」
「・・・・・・・・穴に落ちた」
「・・・・・・・・・・うん?」
女性はきょとんとしている。
「あー、だから言っただろ?とりあえず、まあその・・・瞬間移動したんだよ。
 入ったときも出たときも」
「はあ、そうですか」
そこで、リルキィがあきれたように口を開いた。
「絶対信じてないですよ、この人」
「そりゃそうだろ」
レイルが当たり前のようにうなずいた。
「い、いや、なんか状況が飲み込めないんですけど!?」
女性はあわてて付け加えた。
「まあ、そこでちょっと頼みがある。修道院周辺を調査してくれないか?」
「ええ、そのくらいなら頼んでおきます」
女性はやっと平静を保ってきた。
「・・・あと、あいすは今どこにいるんだ?」
「えーと、確かさっき聞いた話では・・・・」
そう言って、パラパラとメモらしきものをめくる。
「あ」
女性の手がぴたりと止まった。
「どうした?」
「なんか、一度は修道院に向かったみたいなんですけど・・・そこから・・えーと、どこだったかな・・・」
ぶつぶつと何かを考え込むようにつぶやいている。
「・・・なんかあやふやだなあ」
レイルがため息をつくと、女性がやっと思い出したように喋りだした。
「あーっ、そうだった!確か、レト水道だったはずです!」
「そうか、助かった。じゃあ・・・・」
レイルの言葉をさえぎって女性はまた喋りだした。
「あいすさんが、あそこの洞窟を調べるって言ったらしいんですよ!!」
「・・・・洞窟?2つもあったのか?」
「ええ」
女性は言葉を続ける。
「本当は4つあったみたいなんですが・・・・。
 一つはそのレイルたちが言った住所不明の洞窟。そして、二つ目がレト水道の切り立ったがけにある洞窟。
 三つ目はセルキーギルドちかくにあったようですが、崩壊してしまったようです」
「四つ目は?」
「・・・・・・異世界です」
「は?」
「異世界?」
「だ、だから、そこも住所不明なんですよ!」
「まあ、いいか。とりあえず、レト水道に行くから後は頼むな」
「ええ、任せてください」


「レイルさん、何であそこで「俺に任せろ」って言わなかったですか?」
「はあ?」
「あーー、いやなんでもないですよ?」
「・・・・・・」
レイルは無言で、装置の「レト水道」というボタンを押した・・・・。



続く 
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【2010/05/09 21:00】 | FFCC二次小説
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