主にFAIRY TAILの二次小説とオリジナル小説を書いているブログです。CP要素が含まれておりますので、苦手な方はご注意ください。
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木々が、動いている。
というか、自分の身体が揺れている。

(何かに乗せられているのか・・?)
ぼんやりと青年の思考が動き始めた時。

ガコッ!

「痛っ!!」
思い切り脇腹がぶつかり、あまりの激痛に彼の表情が歪む。
どうなっているんだと少しだけ起き上がって辺りを見回した時、乗せられていた何かが止まっている事に気が付いた。

「・・・・大丈夫、ですか?」

頭上からかかってきたのは、か細く高い・・子供の声だった。
そして、ひょこっと姿を現したのは小柄な少女。

「・・・君は、誰なんだ?」
彼の質問に一瞬きょとんとしてから、少女は満面の笑みで答えた。
「ミレア、です。・・・あなたは、ルーヴ・キリーダさん・・ですよね?」
「何故、俺の名前を・・?」
「あ、あの、その・・貴方の名前を、き、聞いたことがあったので・・・」
口篭りながら、焦ったように言葉を紡ぐ少女。
ルーヴはもう一度辺りの景色を見回した。

どうやら森の中にいるらしい。
自分はキリに刺されて、それからどうなったのだろう。

それにしても身体が冷たいな、と思い真下を見ると、
「っ!?」

透明なイルカが、宙に浮いていた。

「・・・これは、君の魔法なのか?」
「あ、は・・はい、そうです。『癒しの子鯨(クリアマリン)』っていう魔法なんですけど、この子の上に乗ると傷が少しずつ癒えていくんです。でも、私の魔法だけじゃその傷を治すのは時間が掛かりすぎるので、これから森の泉に行こうと思っているんです」
そう言われてみて、初めて思い出した。
(そういえば、あの傷は結構深かったような・・・)
そっと腹部の傷に触れてみる。

が、
「っあ・・・」
情けない声が出て、苦痛が自身を襲うだった。
「あ、触らない方が良いかと・・・。今出発するので、もう少し辛抱していてください・・・」
申し訳無さそうにミレアは振り向くと、またイルカを先導していった。

ぐわん、ぐわん。

水で出来たイルカは小さく跳ねながら、ミレアについて行く。
(い、痛い・・・)
傷ではなく、イルカの揺れにルーヴは痛みを感じたのであった。


「さっきの・・朝の、女の子だ・・・」

キリの呟きに、アナとエアルが同時に彼を見た。
「え!?」
「朝の女の子って・・儀式の途中に逃げ出したとかいう子か!?」
「うん・・公園にいた男の人と同じで、水色の髪だったもん。あと、ワンピースも着てたし」

水色の髪の毛、ワンピースの女の子・・?
誰か知り合いの中に思い当たる者はいないかと、2人が真剣に考えていた時だった。

「エアル!アナ!」
先程通ってきた道の方から、誰かが走り寄ってきた。
「あ、オリオン!」
「ここにいたのか・・ルーヴは何処にいるんだ?」
息を切らしながらオリオンが尋ねる。
「それがね・・・」


一通り話し終えると、オリオンは眉間に皺を寄せた。
「そうか・・じゃあ、そのナイフは『水の剣士』のナイフかもしれないと」
「うん。もしかしたら、ルーヴが危ないかもしれない」
「何者か分からない女の子に攫われちゃった訳だしね」
アナの言葉にオリオンの表情がより厳しくなり、無言で頷く。
「オレはこの周辺でルーヴを探してみるから、エアルも一緒に来てくれ。アナとキリは、この辺りを見張っていてくれ。不審者が来るかもしれない」

それを合図に、4人はそれぞれ動き出した。



続く


※久々すぎる更新なので、追記に『エタソー』のリンクを(意味もなく)張っておきます。
「これどんな話だったっけ?」「どんな話なの?」という方はどうぞ↓
『エターナル・ソード』ってどんな話なんですか→第1章 1話

第2章のストーリーを忘れた→第2章 プロローグ

登場人物忘れて、こいつら誰だよ状態です→第1章 登場人物紹介  第2章 登場人物紹介


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【2011/07/29 20:06】 | オリジナル小説
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No title
LandM(才条 蓮)
お、楽しみにしていた連載の続きが出てうれしいですね。
このエターナルソードは騎士団の話がすごく面白くてその騎士たちの葛藤がすごい臨場感があっていいですよね。


Re: No title
mimi346
コメントありがとうございます!


楽しみにしていてくださったなんて・・嬉しい限りです^^
約4ヶ月という長すぎるスランプがあったので、少しでも成長していたら良いなと思っています。

私もエターナル・ソードは何故か書きやすいです。
もっと面白く書けるようになりたいです・・(汗)

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