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梅雨。
それはジュビアにとって、1年の中で最も嫌いな季節だった。

「あー、じめじめしてて何か蒸し暑いなぁ~」
ギルドのカウンターで読書をしていたルーシィは、急に本をテーブルの上に置いて溜め息をついた。
ぱたぱたと手で煽ぎながら、暑い暑いと連発するルーシィに、隣に座っていたジュビアは少しむっとする。
「ジュビアのせいじゃありませんよ」
「別にジュビアのせいとは言ってないでしょー」
今日は2人とも機嫌が悪いのか、いつも以上につんけんした雰囲気だ。
ルーシィとジュビアはそのままそっぽを向いてしまう。
「あらあら」
事情をある程度知っているミラは、彼女達の様子を見て苦笑する。

ルーシィは、雨が降ったせいでナツやハッピーと楽しみにしていた仕事に行けなくなり、機嫌が悪い。
対してジュビアは、自分が一番嫌いなものである雨が降っているので、当然機嫌が悪い。
しかもジュビアには『グレイが仕事に行っていて居ない』と言う現状もプラスされていて、時たまギルドの者に八つ当たりする程だった。

「ああ、暇だなぁ・・ミラさーん、何か面白いものないかなぁ」
「しいて言うなら、ルーシィの髪がもっさりしていて面白いわ」
「もっさりなんてしてません!!これは、湿気でちょっと髪がまとまりにくくなってるだけじゃないですか!」
冗談で言ったつもりだったのが、例によってルーシィは半ギレ状態となり席を立つ。
ミラは相変わらず苦笑を浮かべていたが、次にカウンター席に座ったままのジュビアが彼女に話しかけた。
「あの、グレイ様はいつ帰ってくるのか分かりますか」
「もうすぐ帰ってくるんじゃないかしら?そんなに時間のかかる仕事とは思えないし、昼頃には・・」
言葉が途切れ、ジュビアはまさかと期待を膨らませながらギルドの入り口を見た。

「グレイ様!!」
「ぐぉっ!?ジュビア!?」
帰ってきたばかりのグレイにジュビアがすごい勢いで飛びつく。
想定していなかった出来事に、グレイはバランスを保てず尻餅をついた。
「な、何だってんだよ・・俺が何かしたのか?」
「お帰りなさい、グレイ。ジュビアったら、朝からずっとグレイの帰りを待っていたのよ」
驚きに目を回していたグレイの元にミラがやってきて、大体の事情を説明する。
「はぁ・・何で待ってたんだよ?」
「グレイ様・・ジュビア、ずっと会いたかったですぅ・・グレイ様ぁ」
頬擦りまでし始めたジュビアを手で制し、グレイは呆れ気味に呟いた。
「別に1~2日会えなかった訳じゃねぇだろ」
「ジュビアにとって、この数時間は1週間と同じくらい長かったんです。ジュビアはずっとグレイ様の側にいなければ酸欠で死んじゃいます」
「その色々と危ない発言をやめろ!たった3時間も待てねぇのか!」
「ジュビアにとって、3時間は3週間と同じくらい長いです」
「話が何か矛盾してるぞ!?」

なおグレイから離れようとしないジュビアを抱きかかえ、仕方ないといった様子で立ち上がった。
「ぐぐぐ・・グレイ様!?」
「待たせて悪かったな。帰るぞ」
「こ、このままの姿勢で帰るんですか!?ジュビア、恥ずかしすぎて溶けちゃいそう・・・」
「このまま帰る訳ねぇだろ!俺だってこの姿勢のままだったら恥ずかしいに決まってんだから」
「がーん・・・」
「恥ずかしいのか嬉しいのかどっちかにしろ!!」
ジュビアは渋々(?)グレイの腕から降り、肩を並べて歩き出す。

いつの間にか、雨が止んでいた。



続く?
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【2011/07/19 21:39】 | FT二次小説
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