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「ふぅ・・・。着きましたよ、グレイ様」
「・・・・・・」
呆然としたままのグレイに肩を貸しながら歩いていたジュビア。
彼女は、やっとグレイを彼の自宅に連れてきた所だった。
放心状態だったグレイを落ち着かせる為、とりあえず彼を家に帰らせる事にしたのだ。

(それにしても・・・)

これから、どうしようか。

今まで親友と偽り、エルザを騙して何とか上手い事やってきたが、自分達の正体がばれた以上、婚約も何もない。
今回の件で、きっと上流階級の貴族にも名を知られてしまっただろう。
もう、貴族達に頼る事は出来ない。

「困りましたね・・・」
ジュビアが独り言のように呟いた時、背後から突然、とある少女に声を掛けられた。

金髪で、ごく普通の少女・・のように見えるが、実は天使のルーシィだ。
エルザに聞き込みをした後、担当区域の隣の町にやって来たのだ。

本当は少し前からジュビア達の様子を後ろから伺っていたが、なかなか話しかけるタイミングが掴めなかったのである。

「あのー、すみませ・・」
「あああぁぁぁぁああっっ!?恋敵っ、恋敵ぃぃ!!」
「え、きゃあ!?痛い、痛いですって!!私が一体何をしたって言うんですか!!」
突然すごい形相で頭を殴られ続け、ルーシィは訳も分からず逃げ惑う。
しばらくして、我に返ったジュビアがぴたりと動きを止めた。
「・・・・あ、ごめんなさい。ジュビア・・ちょっと今、情緒不安定で・・・」
「はぁ・・・。まぁ、たまにはストレスを発散するのも良い事だと思いますけどね、はは・・・」
どうして自分が聞き込みをする人間はこうも変な性格の者ばかりなのだろう、と内心思いながら、ルーシィは苦笑いを浮かべた。
「それで・・ちょっとお聞きしたい事があるんですが」
「はい、何でしょう」
「こんな人を、見た事がありませんか?」

1枚の写真を見せると、ジュビアは驚いたように目を見開いた。
「・・・・この人・・」
「も、もしかして見覚えがあるんですか!?どんな小さな事でも良いんです、彼に・・」
「この人、かなりのイケメンですね。貴方の彼氏さんですか?」
「違いますよっ!!ていうか、目の付け所が違ってます!!私は・・」

「そうだ・・この人、今日の結婚式の何処かで会ったような気がします」
「具体的に、何処で?」
「さぁ・・そこまで詳しく覚えていないんですが・・・」

ジュビアに結婚式の会場だった場所を教えてもらい、彼女に礼を言ってルーシィは歩き出した。
(これで何か、手がかりが見つかるかもしれない・・・)


もうとっくに日が暮れていた。

エルザとジークは、とあるホテルの一室へと足を踏み入れる。
少し質素だが、落ち着いた雰囲気の小さな部屋だ。

「こんな部屋しか取れなくて、すまないな」
「いや、良いんだ。私は・・お前と一緒なら、何処でも良いから」
後半は少し照れながら言ったエルザの頭を、ジークは優しく撫でてやった。
緋色の髪を揺らしながら、エルザはジークの方を振り向く。
「どうした?」
「・・・何故、私の頭を撫でるんだ」
「可愛かったから。エルザの反応が」
「・・・・お前はよくそんな事を、恥ずかしげもなく言えるものだな・・」
呆れたように腕を胸の前で組むエルザ。
「エルザだからこそ、そういう事が言えるんだよ」と言い訳っぽく呟きながら、ジークはベッドの上に座った。

「お前も、もうそろそろ寝たらどうだ?疲れただろ」
「そうだな・・・。では、お言葉に甘えさせてもらって」
言い終えないうちに、エルザはベッドに倒れこんだ。
そして、数秒後には寝息を立てて眠ってしまう始末。
「全く・・・」
微笑ましい光景に、ジークは思わず苦笑した。



続く
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【2011/07/25 21:35】 | FT二次小説
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