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エルザがふと目を覚ました時、窓の外には星空が広がっていた。

(・・・ああ、眠ってしまっていたのか・・)

隣のベッドでは、ジークがすやすやと眠っていた。
彼を起こさないように、そっとベッドを滑り降りて、窓際へ向かう。

窓を開けてみると、冷たく心地良い風がエルザの頬に当たる。
遠くの方に、闇に紛れて教会が見えた。
昼間いた教会とは違って規模は小さかったが、それでも湧き上がった不安を隠せずにはいられなかった。

自分は、このままで良いんだろうか。

今まで世話になった人達を裏切り。
一目惚れした見知らぬ男についてきて。
自分のエゴの為に、周りの人達を巻き込んで・・・。

(・・・・いや、これで良かったんだ)

私がグレイ達を裏切ったのではなく、彼らが私を裏切ったんだ。
私は何も悪くない。
悪くない・・・

「エルザ、どうかしたのか?」

「っ!?」
驚いて声の主の方を見ると、すぐ傍にいつの間にかジークが立っていた。
・・・起きていたのか。
「何だ、そんな目で睨むなよ・・怖ぇぞ」
「お、驚いたんだ!びっくりするじゃないか」
「ふん・・そうか?」
「わっ!?」
今度は後ろからぎゅっと抱きしめられ、エルザは戸惑いながらも逃げ出そうとする。
だが、その前により強い力で束縛され、脱出は不可能となった。
「な・・なな、何をするんだっ」
「エルザ・・もう夜中の2時だぞ?ちゃんと夜は寝ないとなぁ」
またもやお姫様抱っこをされたので、さらに激しく抵抗する。
「わ、分かった!寝る!寝るから降ろせ!!」
「断る。一緒に寝るんだからな」

彼はそう言って、エルザをゆっくりとベッドの上に降ろす。
同時に、自身も同じベッドに寝転んだ。
「エルザ・・・」

そして、彼女の上に覆い被さり、顔を近付ける。
「な・・んっ、ふ」
唇を塞がれ、上手く呼吸が出来ない。

しばらくして、ジークはやっと顔を離した。
「苦しかったか?」
「・・・苦しいに、決まってるだろう・・!急に・・どうし、たんだ」
息も絶え絶えに問い出すと、ジークは不適に笑う。
エルザの腕をがっちりと掴み、逆に彼女に問うた。

「俺に侵されるのは、嫌か?」

「え」
突然発せられた爆弾発言について行けず、エルザはそのまま固まってしまった。

だが、ジークは至って真剣な眼差しでエルザを見つめてくる。

「もう、耐え切れねぇんだよ」

エルザはしばらく彼の顔を凝視したままだったが、ついに首を横に振った。
「・・・・そんな事は、ない」
「じゃあ、良いんだな?」
「・・・・・」
顔を赤らめながら、彼女は頷いた。

それと同時に、またエルザとジークの唇が重なった。


裏切りの先に、少女と青年が手に入れたのは・・・
焦がれ続けた、欲望の果実だった。



続く
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【2011/08/02 21:31】 | FT二次小説
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