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そろそろ陽も傾き、風が冷たくなってきた。

「一旦、泉の方へ戻るか。君の兄とやらも追ってきてないようだし」
「そうですね・・・。ここだと状況が分からないですし、戻りましょうか」
ミレアと共に来た道を戻ろうとしたルーヴは、そこで何か違和感を感じた。

「・・・・今、遠くから声が聞こえなかったか?」
僅かだが、ざわめきが聞こえた気がする。
「いえ、私は聞こえませんでしたけど・・もしかしたら、兄の声かもしれません・・・」
「それにしては大きすぎる声のような・・・。というか、人数が多くないか?」
「まさか、応援を呼んだんじゃ・・あ、でも、部署の皆は絶対に協力してくれないと思うけど・・・」
離している間にも、声はどんどん近付いてくる。
今更逃げるのは無理だ。
ルーヴは剣を構えた。

「見つけたぞっ!!黒騎士長と水の剣士長だ!!」

突然草むらから、敵が一斉に飛び出してきた。
ミレアは怯えてしまったのか、体が強張って動けないようだ。

(・・・しかし、こいつら・・彼女と同じ部署の者には見えないな・・・)

何か、雰囲気が違う気がする。

しかし、違う部署だろうと同じ部署だろうと、敵には変わりない。

「いいか、くれぐれも殺すなよ!こいつらの魔力を奪うんだ」
おおー、という掛け声と共に、敵が強引に襲い掛かってくる。

魔法を発動しようとした時、ルーヴの腹部がずきりと痛んだ。
すっかり忘れていたが、そういえばまだ傷は治っていないのだった。
「く・・・」

敵の数は圧倒的に多い。
戦い切れるか・・?

不安に顔を歪めていた時、ルーヴと敵の前に新たな人影が割り込んできた。

「『天の輝き(トゥインクル・スカイ)』!!」

人が多いのと、周囲が暗いせいで顔はよく見えなかったが、その魔法ですぐに分かった。
何より、その声を忘れる筈がない。

「エアル・・・」

「お待たせしました」

おどけるようにウインクをして、彼女は敵を次々と薙ぎ倒していく。
「す、ご・・・」
呆然と立ち尽くしているミレア。
ぽかんと口を開けたままの顔が可笑しくて、ルーヴは密かに笑う。

俺も、負けていられない。

エアルの後ろ姿を見て、ルーヴも動き始めた。

「『暗黒の旅(ダーク・トラベル)』」

相手の動きを止めながらも、正確に攻撃できる魔法だ。

「な・・何だ!?避けた、筈なのに・・・」
「攻撃が・・当たらない・・・」
敵の中から徐々に呻き声が上がってくる。
ルーヴはそこを容赦なく突き、敵を切り裂いていった。

「・・・・・・」
ミレアはこれまたぽかんと口を開けた。


敵が一人も動かない状態になった頃、エアルがいつもの笑顔で言った。

「無事で良かった、ルーヴ」

「ああ・・この子のお陰だ」
そう言ってミレアを見ると、彼女は面白いくらいに首をぶんぶん振った。
「ち、違います・・私は何も・・・」
「傷の手当てもしてくれた」
「そうなんだ・・・」
ありがとう、とエアルとルーヴが同時に笑いかける。
つられたようにミレアも苦笑いを浮かべた。

その瞬間。

むくりと、敵が起き上がり始めた。

それも全員。

「!!」
「なっ・・」
「あれだけの攻撃を受けたというのに・・まだ動けるのか!?」

敵のリーダーらしき人物が、口から笑みを零した。

「・・・・ふふ・・俺達は倒れない・・・」

「何せ、我らは全ての傷を自動的に回復させる『戦闘機』なのだからな・・・」

「まさか・・こいつら、ロボット!?」
「自動回復・・そんな事あるのか!?」
「・・・き、きりがないじゃないですか・・」
思わず怯んだ3人目掛けて、『戦闘機』達が襲い掛かってくる。

その時、辺り一面が蒼く輝いた。

「!?」
「今度は何だ・・!?」
エアル達や敵が驚く中、一人の少女だけが確信を持って呟いた。

「お兄ちゃん・・!」

蒼い光と共に、戦闘機達が次々と消えていく。
その中の一人が、最後にこう言い残した気がした。

「・・・・アスレ・クオース・・『古代魔法』の、使い手・・」

「「『古代魔法』・・!?」」



続く
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【2011/09/18 22:03】 | オリジナル小説
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