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「・・・じゃ、行ってくるね」
チェリンカは、家の中から出てきたミースにこう告げた。
が。
「あっ、まだダメなのですー。
 ちゃんと、ミースの料理を食べてから行くのですー」
ミースはぴょんぴょん跳ねながら言った。
「だ、大丈夫だよ。もう自分で食べたし」
チェリンカはあわててそう言ったが、ミースは強引に家の中へと引っ張っていく。
「チェリンカとごっはん♪」


「わあ、おいしそう」
チェリンカの目の前には、色とりどりの夕食が並べられている。
満腹だったはずの彼女のお腹から、ぐううと空腹を知らせる音が出た。
思わず満面の笑みになったチェリンカを見て、ミースも笑顔になった。
「あっ、シチューだ・・・。・・ほしがたにんじん・・・」
途端にチェリンカの表情が変わり、はあとため息をついた。
「なに落ち込んでるのですー。ほしがたにんじんなんてシチューにしちゃえばいくらでも食べれるのですよ?」
そう言いながら、ミースはほしがたにんじんをパクリと一つ口の中に入れた。
「・・・あっ、ミース行儀悪いよ!!」
チェリンカはテーブルをドンとたたいた。
「・・・食べないで残すよりは断然いいのですー。そういうことはちゃんと食べてから言うのですー。
 ストップ温暖化!!生ゴミ減らそう少しでも♪」
ミースはどこから聞いてきたのか、なにやら歌っている。
「・・・・・・・ぐっ」
チェリンカは言葉につまり、しぶしぶうなずいた。
「だいたい、チェリンカはもう大人なのですよ?ほしがたにんじんごときで嫌がってちゃダメなのですー。
 それだからチェリンカはなかなか大きくならないのですー」
「そ、そんなことないってば!!」
チェリンカは少しムッとしたようだ。
「少しはユーリィを見習うのですー。チェリンカだって料理ぐらい出来なきゃ何にも出来ないのですー。
 この前のスープなんかほしがたにんじんが丸ごと・・・・・」
ユーリィ。
その言葉に、チェリンカはどきっとした。
「・・・・・・・」
黙ってしまったチェリンカに、ミースはあわてて付け加えた。
「べ、別にチェリンカのこと悪く言ってるわけじゃないのです!!そ、その」
「・・・ううん、ミースは何も悪くないよ?
 ただ私がボーっとしてただけだから、ね?」
そう言いながら、さりげなくミースの頭をなでた。
「・・・はふぅぅ」
ミースはとても気持ちよさそうにしているミースを見て、チェリンカは思った。
(・・・ミースは相変わらずだなあ)


「・・・ごちそうさま~」
「なのですー」
チェリンカが食器の片付けをしていると、ミースがぽつりとつぶやいた。
「・・・・ユーリィ、遅いのですー」
「・・・・うん」
チェリンカは不安だった。
ただ新しい装備を王都に買いに行くだけだから、とユーリィたちは言っていたが、それでこんなにも遅くなるのだろうか?
朝出かけていったのに、夕飯時になっても帰ってこないのだ。
本当はユーリィに頼まれて夕方に裏山の洞窟に行くはずだったが、もう遅いからとミースに止められた。
・・・・・嫌な予感がする。
そうチェリンカの頭をよぎり、我慢できなくなってチェリンカは外に飛び出した。
(・・・・ユーリィ・・・!)
ミースが何か叫んでいたようだが、チェリンカの耳には届いていなかった。
(もし、また神殿が・・・)
そう思うだけで、身震いがした。
(・・・もう、そう考えるのはやめよう)
そう思っても、チェリンカの足は止まらなかった。
やっと王都が見える位置まで来ると、青く輝く光が見えた。
「・・・・・」
その光は、チェリンカの心を静めさせてくれた。
(・・・鬼火・・・)
確か、お父さんはそう言ってたはずだ。
(・・・そっか。どんなに世界を創っても・・・)
レラ・シエルが崩壊した事実は変わらない。
チェリンカは、その場にぺたんと座り込んだ。
(・・・シエラ湖・・・)
レラ・シエルが出来る前は、どんな湖だったんだろうとふと思った。
(・・それとも、人の手で作られた湖なのかな・・・)
チェリンカは、その位置へ来た本来の理由をすっかり忘れていた。
『ドォーン』
「!?」
チェリンカは我に返った。
(今の音はなに!?)
今の音は、王都から聞こえていた。
まさか、何か起こったんじゃ・・・。
「・・・ユーリィ!?」
そう叫んだ時、後ろから声がかかった。
「・・・はー、はー、チェリンカ、どうしたのです?」
息を切らせながらミースが走ってきた。
「ミースッ!!今、王都から・・・」
チェリンカはミースに掴みかけた。
「・・・チェリンカ、どうしたの?」
聞き覚えのある声が聞こえた。
「・・・ユーリィ・・!」
チェリンカは思わずユーリィに抱きついた。
「わ、わ、ちょっ・・チェリンカ!?どうしたの急に!?」
状況を飲み込めないユーリィは戸惑った。
「いったいどうしたのであるか」
あとから来たアルハナーレムは顔をしかめた。
「アル!!」
今度はアルに抱きついた。
「・・・ぐぼお!?」
アルはその場にばったりと倒れた。
「・・・あっ、ごめんねアル」
チェリンカはあるを起こした。
「もうっ、心配した・・ん・・だから・・・ひっく」
チェリンカは急に泣き崩れた。
「・・・ごめんね、チェリンカ」

「・・・・えっ、さっきの音・・」
「うん、太陽祭の前日祭が始まった音」
「・・太陽祭・・・」
チェリンカの顔が曇った。
「・・・大丈夫だよ、もう」
ユーリィはチェリンカにこっそり耳打ちした。
「・・・って、ずるいよユーリィ!何で教えてくれなかったの!?」
「えっ、だって知らなかったし・・・。それに明日が本当の太陽祭なんだから、明日一緒に行こうよ」
「・・・う・・ま、まあいいけど」
「で、はい、これお土産」
チェリンカの顔がぱあっと明るくなった。
「本当!?ありがとう」
チェリンカはいそいそと袋を開けた。
「・・・・・・!」
チェリンカは思わず息を飲んだ。
袋の中には、立派な装備一式が入っていたのだ。

ラグナロク。それからメイド服セットに、オニキスピアス。
「す、すごいじゃないユーリィ!!特にラグナロクなんて素材集めるの大変だったでしょ?」
ユーリィは少し照れながら答えた。
「そ、そうでもないよ。それに結構楽しかったから、今度一緒に行こうよ」
「た、楽しかったって・・・・。い、いいよ?」
(・・・やっぱり、ユーリィは相変わらずだなあ)
それに、すごく強い。
今だって、あのレイルジャケットを着ているのだ。
さすがにギル集めはうんざりするほど大変だったようだが、それでも買えたときはとても嬉しそうだった。
「・・今日はもう遅いから、それは明日着てみようよ」
ユーリィの言葉に、チェリンカははっとした。
「で、でもメイド服なんて着るの恥ずかしいよ」
チェリンカの顔は真っ赤になった。
「そう?じゃあ、この潜水マスクのほうがよかった?」
「・・・・・!!」
チェリンカの顔色が変わりあわてて言った。
「や、やっぱり着てみるよ、うん」
「・・・なんでそんなに嫌がるであるか」
あきれたようにアルが言った。
それでもまだ決心がつかないチェリンカに、ユーリィが言った。
「・・・チェリンカなら大丈夫だよ」
ユーリィはそう微笑んだ。
「・・・・うん!」

ユーリィの笑顔に、いつも励まされてきた。

それでも、時々不安になる事もある。

そんな時、いつもユーリィの笑顔を思い出す。

そして私も、微笑むんだ。

私たちは、そうなるように生まれてきたのだから。

二人で一つ。

それは、これからもずっと・・・・・。



終わり


あとがき・・・↓からどうぞ!
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【2010/04/25 18:12】 | FFCC二次小説
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