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「青い、赤い」のすずしろ様からのリクエストで、FT二次小説・ジェラエルです。
お待たせしてしまって申し訳ありません!



「エルザ、いつもありがとう」

今晩の食事を頂こうとしていたエルザの手が、彼の一言でぴたりと止まった。
彼女は驚いた表情で、隣に座った彼の顔を見つめる。
「どうしたんだ、いきなり」
一度中断した食事を再開し、ナイフでパンにバターを塗りながら、エルザは問いかけた。
彼・・ジェラールは、エルザの驚きなどお構いなしに、至って平然と答える。

「明日は、俺が『妖精の尻尾』に来て1年目だろう」

「・・・・そういえばそうだったな」
妙な沈黙の後にぽつりと呟いたエルザに、ジェラールは苦笑した。
「完全に忘れてたんだな?」
「わ、忘れてた訳ではない!・・・もうそんなに経つのか、お前が此処に来てから」
はぐらかすように、またしみじみと語るエルザ。

確かに、1年という月日は短く感じられた。
・・・牢にいた時間は、あんなに長く感じたのに。

「で、それが何故『ありがとう』になるんだ?」
エルザは水を口に含みながら、横目でジェラールの方を見る。
きっと彼女は、ジェラールの今の心境にも気付いていないのだろう。
「此処に来てから、特にエルザには世話になったからな・・色々と。エルザがいなかったら、俺はまともに仕事さえありつけられなかったかもしれない」
「・・・・・」

「だから・・今までありがとう、エルザ。・・・これからも、世話になってしまうかもしれないが」

「何を言う。私だって、お前に助けられた事は何度もある」

「・・・なぁ、エルザ。突然の頼みで悪いんだが、お前に今までの恩返しをしたいと思ってる」
「別に・・そんな事、しなくても良いのに」
サラダを食べながら、エルザは遠慮したように首を振る。
それを無視して、ジェラールはこう続けた。

「俺と、デートしよう」

エルザの持っていたナイフが、がしゃんと音を立てて床に落ちてしまった。


「・・・何が恩返しだ。結局、自分の為じゃないのか」

外の寒さで頬を赤くしながら、エルザはとあるケーキ屋の前で彼を待っていた。
色々と文句は言ったが、結局断れず彼とデートする事になったらしい。
クリーム色のポンチョの裾を弄びながら、深い溜め息をついた。

(やっぱり、断れば良かったのだろうか)

だけど、断れなかった。
恩返しなどと言われたら、断るに断れなくなってしまう。

・・・それに。
デート、だなんて。

ちょっと、嬉しかったのだ。

(・・・・ああ、もう!何を考えているんだ、私は!)

エルザの頬が先程よりもっと赤く染まり、熱くなった顔に手を当てて頭を冷やそうとする。
が、彼女の身体の熱はなかなか引きそうになかった。

「・・・それにしても、ジェラール・・遅いな」
何気なく店のショーウィンドウにある時計を覗く。
もうすでに15分は待っているのだが、彼が来る気配はない。
そう思っていた時、エルザの背後から雪を踏む音が聞こえた。

・・・・・雪?

「エルザ!まさか、傘もささないで待っててくれたのか!?」

黒の傘を持ったジェラールがこちらに駆け寄ってくる。
慌てて頭上を仰ぐと、確かに空は曇っていて、雪も降っていた。
「・・・雪が降っていたのか。気付かなかった」
「遅れてごめんな」
「一体何をしていたんだ?」
怒ったように問うと、突然鼻先に紙切れを押し付けられた。

むっとしながら紙を受け取ってみると、それは目の前にあるケーキ屋の割引クーポンだった。
「何処で手に入れたんだ、これ」
「この前、街を歩いてたら貰ってな。それで今日、行こうと思ったんだが・・来る途中で忘れた事に気付いて」
「だから遅れたのか・・・。全く、肝心な物を忘れるんじゃない」
ジェラールは苦笑して、エルザの手を取った。
驚いて見上げると、彼はにこりと微笑む。

「じゃあ・・とりあえず行こうか、エルザ」

「・・っ!」

彼の笑顔を直視できなくて、思わず目を逸らしてしまった。
だが、エルザの手はしっかりとジェラールの手を握っていた。


クリスマスが近いという事もあって、ケーキ店の中はかなり混雑していた。
やっと空席を見つけると、エルザはそこに腰を落ち着ける。
周りは、カップルや親子が大半を埋め尽くしていた。


「お待たせ」
しばらくして、ケーキが載った皿とティーカップを持ったジェラールが席に座った。
この店は、注文した物をテーブルまで運ぶのはセルフサービスなのだ。
「ありがとう」
頼んでおいたショートケーキとアールグレイの紅茶を受け取ると、エルザは早速フォークを手に取った。
以前、ジュビアにアールグレイの紅茶を飲ませて貰った時以来、この紅茶が気に入っている。

「・・・それにしても、エルザは本当にショートケーキが好きだな」
溜め息混じりにジェラールが言った。
「悪いか?」
「いや、悪くないけど・・そんなに美味しいなら、俺も食べてみようかと思って」
「何だ、ショートケーキを食べた事が・・」
ないのか、と言おうとして、口を噤んだ。

ジェラールは、何年も塔に閉じこもり、何年も牢獄の中にいたのだ。
きっと、食べる機会がなかったのだろう。

エルザの心境を察したのか、ジェラールがわざと明るい声で提案した。
「そのケーキ、俺に一口くれないか」
「あ、ああ。もちろんだ」
ちょうど近くに来た店員に新しいフォークを頼もうと、声を掛けようとした。

が、その前にエルザが持っていたフォークがひったくられてしまった。
「じゃ、頂きます」
「あ、ちょ・・」
エルザが何か言う前に、ケーキの端はジェラールの口の中に吸い込まれてしまう。
「ん。甘くて美味しい」
「な、な・・何をするんだっ」
けろりとしているジェラールに一喝すると、彼はきょとんと首をかしげた。
「ケーキを食べたら駄目だったのか?」
「ち、違う!そうじゃなくて、その・・」

「はい、エルザ。あーんして」

エルザの抗議を完全に無視し、にこりと微笑むジェラール。
混乱して、ぱくぱくと動いているエルザの口に、無理矢理に近い形でジェラールがケーキを押し込んだ。

「美味しい?」

「・・・む、むごっ、んぐっ・・・。・・・・おい、しい」

もはや怒る気力も残っておらず、エルザは素直に頷いた。
そして、困ったような笑顔を見せる。

「それは良かった」

ジェラールも安心したように笑う。
彼はまたフォークを動かすと、今度はケーキに乗っていた苺を差し向けてきた。

「じゃあ、もう一口いきますか」

「え、あ、おいっ・・」

有無を言わさず苺を食べさせられ、エルザはただ「美味しい」と頷くしかなかった。


・・・最初は嫌だったけど。

たまには、デートなんていうのも・・・

良い、かもしれない。



終わり
ジェラエルで、デートでケーキを食べながらきゃっきゃしているというリクでしたが・・・
こんなんで・・よろしかったでしょうか?(涙目)

もうデートなのかすら不明です本当にごめんなさい。

散々悩んだ結果がこれとなりました。
本当は、この後ジェラールの家に遊びに行って、●●●(ピー)な事とか<自主規制>な事とかする予定だったんですが、冒頭が長すぎて書ききれませんでした・・・。
機会があったらその辺も書きたいです(書いて良いのだろうか・・・)

リクエストありがとうございました^^
また何かあったらよろしくお願いします。
リベンジもする気満々ですので、書き直ししろとかまた書けとか、どんどん言っちゃってください☆

もしお持ち帰りしたいようでしたら、すずしろ様のみお持ち帰りOKとします。
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ジェラエルで、デートでケーキを食べながらきゃっきゃしているというリクでしたが・・・
こんなんで・・よろしかったでしょうか?(涙目)

もうデートなのかすら不明です本当にごめんなさい。

散々悩んだ結果がこれとなりました。
本当は、この後ジェラールの家に遊びに行って、●●●(ピー)な事とか<自主規制>な事とかする予定だったんですが、冒頭が長すぎて書ききれませんでした・・・。
機会があったらその辺も書きたいです(書いて良いのだろうか・・・)

リクエストありがとうございました^^
また何かあったらよろしくお願いします。
リベンジもする気満々ですので、書き直ししろとかまた書けとか、どんどん言っちゃってください☆

もしお持ち帰りしたいようでしたら、すずしろ様のみお持ち帰りOKとします。
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【2011/12/16 22:30】 | 捧げ物
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No title
すずしろ♬
最高でした・・・・!!
やべーーめっちゃやばいですねっ・・!!w

おもしろかったです!!!

いいねー
間接キs・・((殴
最高でしたよ!!
うふふふふ♥

No title
すずしろ♬
追記させてもらいます!!

●●●ピーのこと、いいじゃないですか!!
確かに長くなるw

ピーいいですね...
やっちゃえやっちゃえー
いけいけ!!そのまま押せ押せー押し倒せーぐふ♥w

いつか書けたら、●●●(ピー)書いちゃってくださいね!!www

Re: No title
mimi346
まとめてコメントのお返事をさせて頂きます。

最高・・ですと!?
ありがとうございます!!
ほぼぶっつけ本番で書いたので、かなり不安だったのですが・・嬉しいです!
(普段ならノートに下書きを書いてからなのですが、上手く書けなかったのです)

おお!
間接●●(ピー)の事、分かって頂けましたか・・!
わざと伏せておいたんですが、分かっていただいて良かったです^^

●●●(ピー)や<自主規制>を・・!?
そうですね直前までなら書いても(ry

最近長編だとシリアスばかりなので、たまにはこういうほのぼのやピーを書くのも良いかもしれません←
この小説で使えなかったネタは、また次の機会でという事で!
それと、長くなってしまってすみませんでした・・・。

コメントありがとうございました。

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コメント
この記事へのコメント
No title
最高でした・・・・!!
やべーーめっちゃやばいですねっ・・!!w

おもしろかったです!!!

いいねー
間接キs・・((殴
最高でしたよ!!
うふふふふ♥
2011/12/16(Fri) 23:17 | URL  | すずしろ♬ #-[ 編集]
No title
追記させてもらいます!!

●●●ピーのこと、いいじゃないですか!!
確かに長くなるw

ピーいいですね...
やっちゃえやっちゃえー
いけいけ!!そのまま押せ押せー押し倒せーぐふ♥w

いつか書けたら、●●●(ピー)書いちゃってくださいね!!www
2011/12/16(Fri) 23:19 | URL  | すずしろ♬ #-[ 編集]
Re: No title
まとめてコメントのお返事をさせて頂きます。

最高・・ですと!?
ありがとうございます!!
ほぼぶっつけ本番で書いたので、かなり不安だったのですが・・嬉しいです!
(普段ならノートに下書きを書いてからなのですが、上手く書けなかったのです)

おお!
間接●●(ピー)の事、分かって頂けましたか・・!
わざと伏せておいたんですが、分かっていただいて良かったです^^

●●●(ピー)や<自主規制>を・・!?
そうですね直前までなら書いても(ry

最近長編だとシリアスばかりなので、たまにはこういうほのぼのやピーを書くのも良いかもしれません←
この小説で使えなかったネタは、また次の機会でという事で!
それと、長くなってしまってすみませんでした・・・。

コメントありがとうございました。
2011/12/18(Sun) 21:45 | URL  | mimi346 #-[ 編集]
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