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翌日の朝。
『ドラゴンバル』の外れの、とあるオアシス。
砂漠の町に住まう人々が、1つの宿を指差してこそこそと話し合っている。

「・・・・何か、戦争でも始まるのかしら・・・」
「・・・・あの集団、剣を持っていたわ・・・」
「・・・・剣士とか騎士とかいうやつじゃないか?あれ・・・」
「・・・・それにしても、何でこんなど田舎に?・・・」

町中の視線を浴びながら、エアルたちは昨日のグループに分かれてオアシスを出た。

「すまない、エアル殿。やはり、我々は注目の的になってしまったようだ」
「『炎』の剣士たちに勘付かれたりしないでしょうか?ここは一応、目的地の近くですし・・・」
「それは心配ないだろう・・多分。『灯台下暗し』という言葉がある」
ウェンにしては珍しく、曖昧な返事を返してきた。
彼も緊張しているのだろうか。


ただ、砂漠の砂を踏む音だけが聞こえる。
白騎士はもちろんの事、『風』の剣士たちも砂漠を歩く事に慣れていない為、どうしても足音を消す事が出来ない。
しかも、今日は風が強いので、視界も遮られてしまっている。

「・・・っ・・すごい風ですね・・・」
1晩休んだので完全に回復したバズが、腕で風を防ぎながら言った。
「うむ」
ウェンは短剣で風を切り裂いて、同時に魔法を発動した。

「『風の螺旋円盤(スピンフローティング)』!!」

すると、エアルたちに纏わり付くように吹いていた風が、螺旋階段のような円を描きながら空中に消えていった。

「「「・・・おお・・・」」」
後ろを歩いていた白騎士たちが、感嘆の声を漏らす。
「さすがですね」
「我も、伊達に『風』の剣士をやっている訳ではない」
ウェンが、先程より早く歩み始めた。
「急ごう。我の剣魔法があるとはいえ、砂漠の風はまた同じ場所に戻ってくる。その前に、目的地へ着かねば」
「はい」
エアルは頷いて、風が消えていった空を見上げた。

『自然がどれだけ大切なものか、我々は忘れてはならないだろう』

昨日のウェンの言葉を思い出し、密かに思った。

確かに魔法では、自然を制する事が出来ない。
つまり、人間の力では、自然を操る事など出来ないのだ。

それを改めて再確認し、エアルは前を向いた。

砂漠の砂が舞い始めている。
また、小さな風が吹いてきたようだ。


ドゴォォン。

「「「「!?」」」」

前方から聞こえてきた爆音に、エアルたちは咄嗟に身構えた。
「前線の剣士たちが目的地に着いたようだ」
「では、今の爆音は・・」
「『炎』の剣士の攻撃だろう」
「・・っ!!」
部下の白騎士の1人が、ごくりと唾を呑んだ。

まだ目的地までは距離がある。
ここまで音が聞こえるということは、相当大きな爆発だ。

「始まったのだな・・戦争が」

遠くを見つめた後、ウェンはかぶりを振った。
「行こう」
「ええ」


『炎』の剣士たちの部署では、早くも戦闘が始まっていた。

エアルたちも加勢しようとしたが、ウェンは何故か隠れるように命じる。
「正面から突っ込む前に、まずは様子を見るのだ」
バズは、事前に入手しておいた地図を広げた。
とりあえず、地理の確認をしておかなければならない。
「あの部署の建物を囲むように、大きな柵が立っています。柵には魔法が掛けられている可能性もありますし、正面から堂々と入るのは今の所不可能でしょう。なので・・」

その時、2度目の爆発が起きた。

鼓膜が敗れそうな程の轟音に、エアルは思わず耳を塞いでしまった。
バズがエアルや部下たちを促し、慌てて遠くの岩陰に逃げる。

機関銃のを撃つかのように炎の弾が乱射され、辺りの岩は次々と破壊されていく。
エアルたちが居た岩も、脱出した数秒後には、跡形もなく破壊された。

幸い、逃げ隠れた岩の方までは攻撃は来なかった。
「予想以上の戦力を持っているようだ」
「危ない所でしたね・・・」
とりあえず、ほっと一息を付く。
だが、油断は禁物だ。
「ありがとう、バズ。本当は私がしっかりしなくちゃいけないのに・・」

「3日前に部署長になったばかりなのだから、仕方ないだろう」

懐かしい声が聞こえて、エアルは驚いて背後を振り返った。

「オリオン!」
「騎士長、ご無事でしたか!」
エアルとバズが同時に再会を喜ぶ。

「・・・・・」
ウェンは無言で、ルーヴに向かい礼をする。
ルーヴもぺこりと頭を下げた。

そういえば3日前、2人は何か話していたようだが・・何だったのだろう。
まぁ、それは今考える事ではない。

「2度目の爆発は、『炎』の剣士の実力者のものだろう。爆発をまともに食らった前線・・『風』の剣士の第2部隊は一時撤退したようだ。今、第5部隊が治療に当たっている」
オリオンが、今の状況を話した。
彼らのグループは、間一髪で攻撃を免れたらしい。
「私たちはどうしましょうか、ウェンさん?」
「『風』の第3・4部隊には、引き続き雑魚の相手をしてもらう。第五部隊は、第2部隊の治療に当たりながら、安全な場所で待機。我らと『風』の第1部隊は裏へ回ろう」
「裏・・えっと・・・」
ウェンの指示を聞いたバズは、再び地図を開いた。

「この部署の東側に、古井戸があります。その中の地下道に入ると、北側の井戸から裏門に入る事が出来るようです」

バズの手元を覗きながら、オリオンは地図のとある場所を指差した。

「裏門から西に歩くと、森があるようだな」

「あ、はい」
あまり『ドラゴンバル』周辺の地理に詳しくないバズは、曖昧に頷いて、ウェンや部下達を見た。
昔『ドラゴンバル』周辺に住んでいた白騎士やウェンなら、よく知っているだろう。

だがウェンは、自分で説明するのではなく、1人の白騎士に譲った。
ちなみに、その白騎士の名前はディザストという。

「裏の森を北に歩いていくと、大きな河川があるんです。森は、川が洪水になった時に、水を食い止める役目があるんですよ」
「なるほど。・・・それで、この森から敷地内には入れるのか?」
「入れるようですね」
地図を食い入るように見ながら、バズは答えた。
オリオンは、「よし」と言って立ち上がった。

「では、こうしよう。俺たちは、地下道までは行動を共にし、北側の古井戸を出たら別行動だ。エアルたちのグループと『風』の第1部隊は、裏門から潜入。俺達のグループは、裏の森から潜入してみる」

「第1部隊を半分に分けなくて大丈夫?」
「ああ・・そうして貰えると有難いな」

作戦を確認し、エアルたちは立ち上がる。

「・・・『影武者(ライトリボート)』!!」

ルーヴが魔法を発動すると、全員の影が見えなくなった。

「一定の間は、全員の姿が他の人間から見えなくなる魔法だ」

「ルーヴ、ありがとう」

エアルが素直に礼を言うと、ルーヴは困ったように笑った。
その様子を見て、バズは面白くなさそうに砂を蹴る。

多少の不安は抱えているものの、これで潜入の準備は整った。

相変わらず続いている機関銃攻撃を避けながら、古井戸へと向かった。



続く
すごく久しぶりの、オリジナル小説更新です。
あまりに久しぶりすぎて、書く時「これどんな話だったっけ?」と前の話を読み返してしまった(笑)

下書きの状態から大分変更しているので、話数も違ってくると思います。
何しろ、下書きを書いたのが1年くらい前なので・・・。
ぶつっけ本番で描いたら、意味分からなくなりました。
ごめんなさい。

深い話になるように書けたらいいな、と思います^^
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すごく久しぶりの、オリジナル小説更新です。
あまりに久しぶりすぎて、書く時「これどんな話だったっけ?」と前の話を読み返してしまった(笑)

下書きの状態から大分変更しているので、話数も違ってくると思います。
何しろ、下書きを書いたのが1年くらい前なので・・・。
ぶつっけ本番で描いたら、意味分からなくなりました。
ごめんなさい。

深い話になるように書けたらいいな、と思います^^
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【2012/01/03 16:44】 | オリジナル小説
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No title
LandM
騎士団が来ると物々しい雰囲気になりますよね。
何事だ・・・という雰囲気になるのは当たり前で・・・・まあ、一般人Aな私は多分どこか遠くに一旦脱出するでしょうね・・・みたいなことをのんびりと考えると思います。

Re: No title
mimi346
お返事が遅れてしまい、申し訳ありません。
今更ですが、あけましておめでとうございます^^

私もきっと、早々に逃げると思います。
そんな物騒な集団が来たら、何となく怖いですし。

今年ものんびりと付き合ってくださると嬉しいです。
本編はまったくのんびりした雰囲気ではないですが・・・。

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コメント
この記事へのコメント
No title
騎士団が来ると物々しい雰囲気になりますよね。
何事だ・・・という雰囲気になるのは当たり前で・・・・まあ、一般人Aな私は多分どこか遠くに一旦脱出するでしょうね・・・みたいなことをのんびりと考えると思います。
2012/01/10(Tue) 18:49 | URL  | LandM #-[ 編集]
Re: No title
お返事が遅れてしまい、申し訳ありません。
今更ですが、あけましておめでとうございます^^

私もきっと、早々に逃げると思います。
そんな物騒な集団が来たら、何となく怖いですし。

今年ものんびりと付き合ってくださると嬉しいです。
本編はまったくのんびりした雰囲気ではないですが・・・。
2012/01/15(Sun) 17:34 | URL  | mimi346 #-[ 編集]
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