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枯れ果て干からびた倒木の山に埋もれるように、その古井戸は立っていた。
辺りには森らしきものは見当たらない。

まず、エアルが先に井戸の蓋に手を掛けたが、蓋の木が腐っていて上手く開かない。
そこで、次にオリオンが蓋を思い切り引っ張る。
がこ、という音がして、井戸の底が見えた。

オリオンは井戸に頭を突っ込んで、中の様子を探る。
井守らしき動物がオリオンの目の前の壁を這っていたので、彼は無言でそれを掴み、外に放り投げた。
傍にいたエアルが悲鳴を上げて避ける。
弧を描いて飛んでいった井守は、ちょうどバズの顔に張り付いてしまった。
「・・・・・・」
「今日はついてないね、バズ」
「本当ですよ」
バズは怒気を押し殺し、顔に張り付いたままの井守を横に放った。

「エアル」
井戸の深さと様子を調べていたオリオンが、不意に顔を上げた。
「深さはそれほどないが、中腰になれば歩く事は出来るだろう。敵もいなさそうだし、1人1人確実に、急いで中へ入ろう」
「分かった」
彼の言葉に頷き、エアルは無言で部下や『風』の剣士たちを誘導した。
敵に居場所が見つかる前に、急いで行動しなければならない。


薄暗い井戸に入ると、中は地下道になっていた。
意外と高さはあるようだ。

この井戸は元々、飲料水を流す為でなく、何かの脱出用経路として使っていたのかもしれない。
証拠に、水を流していた形跡が全く無い・・のだと、ウェンは言った。
エアルを始め、白騎士にはさっぱり分からない。


どのくらい歩いただろうか。

かなり長い地下道を抜けると、久しぶりに光が差し込んできた。
無事、地下道を出たようだ。

地図に記してあった通り、地下道は森の近くへと繋がっていた。

先程の入り口には腐った倒木しか無かったのに、不思議だ。

「では、ここから二手に分かれよう」

作戦通り、エアルのグループと一部の『風』の剣士たちは、古井戸の真ん前にある裏門から潜入する。
そして、オリオンのグループと残りの『風』の剣士たちは、遠回りして森から・・・。

「エアル、無理はするなよ。部署長になったとはいえ、実践はこれが初めてなんだからな」

エアルを案じたオリオンが、優しく微笑みかけてくる。
彼の温かい気持ちに、エアルの顔にも自然と笑みが零れた。

「うん。オリオンこそ、気をつけてね」

そう声を掛けると、オリオンは無言で笑って、身を翻し森へ向かっていった。
彼を見届け、エアルは密かに拳を握る。

(今は私が、このグループの・・部隊の長。私が、しっかりしないと駄目なんだ)

「じゃあ、皆・・行こう」

エアルたちも、裏門へ足を進めた。


森に入ると、ルーヴは異様な気配を察した。

殺気。

間違いなく、この森に敵がいる。

オリオンも同じ事を考えたらしく、彼の剣を握る手に力がこもっていた。

がさがさっ。

前方の茂みが揺れて、その場にいた全員が剣を構えた。

「何だ、こいつら」
「白騎士じゃねぇか?」

何人かの『炎』の剣士たちが、ぞろぞろと茂みから出てきた。
白騎士や『風』の剣士たちは、彼らから視線を外す事なく、ただ無言で睨む。

そしてもう1人、敵の近くに人影が現れた。

「!?」
「木の上!?」

白騎士たちの中にどよめきが起こる。

人影は、木の枝から大胆に飛び降り、見事に地面に着地した。
木の葉がひらひらと宙を舞い、砂は敵を包み隠すように地を這う。

オリオンたちの前で、炎のような真紅の髪が揺れる。

立ち塞がったのは、1人の逞しい少年だった。



続く

↓今回の話の説明などは、追記にて


ほとんど話が進んでないに等しいです。
ごめんなさい。

次回では、オリオンたちと『炎』の剣士の戦いになります。

彼らの戦闘を1話でばばっとやっちゃいたかったので、今回はその予告のような感じになりました。

ついでに言うと、敵の意外な秘密も明かされるようです。予定です。
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ほとんど話が進んでないに等しいです。
ごめんなさい。

次回では、オリオンたちと『炎』の剣士の戦いになります。

彼らの戦闘を1話でばばっとやっちゃいたかったので、今回はその予告のような感じになりました。

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【2012/01/22 17:25】 | オリジナル小説
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No title
LandM
緊張感が伝わってきますね。
戦いっていうのは極度の緊張を産みますからね。
そのあたりの印象がすごい伝わってきます。
騎士ってカッコいいですね。・・・と何気に思っております。

Re: No title
mimi346
コメントありがとうございます!

ちゃんと伝わっていたようで嬉しいです^^
自分の拙い文章では、情景やら何やら伝わっていないかな、と思っていたので・・!

私も騎士がかっこよくて大好きです。
その割には、本編ではあまりかっこよくない気もしますが。。
精進します。すみません。

魔法ばかり重視するのではなく、もっと『騎士』としての一面を見せる事が出来たらなぁ、と思います・・・。

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コメント
この記事へのコメント
No title
緊張感が伝わってきますね。
戦いっていうのは極度の緊張を産みますからね。
そのあたりの印象がすごい伝わってきます。
騎士ってカッコいいですね。・・・と何気に思っております。
2012/02/05(Sun) 10:45 | URL  | LandM #-[ 編集]
Re: No title
コメントありがとうございます!

ちゃんと伝わっていたようで嬉しいです^^
自分の拙い文章では、情景やら何やら伝わっていないかな、と思っていたので・・!

私も騎士がかっこよくて大好きです。
その割には、本編ではあまりかっこよくない気もしますが。。
精進します。すみません。

魔法ばかり重視するのではなく、もっと『騎士』としての一面を見せる事が出来たらなぁ、と思います・・・。
2012/02/07(Tue) 21:49 | URL  | mimi346 #-[ 編集]
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