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一度教会に入ったものの、する事がなかったルーシィは、また墓地へ引き返す事にした。
墓地へ、しかも雨の中向かうとはルーシィも物好きだな、とエルザにからかわれてしまった。
自分だって、好き好んで墓へ行く訳じゃない。

ただ、気になったのだ。
あの時聞こえた声と、幽霊・・そして。記憶の断片が。


先程の墓石へ向かう途中、地面に何かが落ちている事に気づいた。

紙・・本のページの切れ端のようだ。

拾い上げてみると、雨が降っているというのに紙は濡れておらず、新品の本のように真っ白で綺麗だった。
ルーシィは、上段に記された文字を読んでみる。

「『Floriography』?」

何かの本のタイトルだろうか。
だとすると、これは小説の一部?

「小説!」
土砂降りの中で、ルーシィの顔にぱっと華が咲いた。

早速読んでみようとした時、紙は彼女の手を離れてしまった。
そのまま、ふわりふわりと遊ぶように空へ上っていく。

「か、紙が勝手に動いてる!!ていうか、ちょっと待ってー!」
切れ端を目で追いながら、ルーシィは走り出す。
すると、空の違和感に気付き、彼女の足が止まった。

よく目を凝らしてみると、墓地中で同じような現象が起こっていた。

無数の青い星屑の如く、宙へ舞い上がっていく頁。

やがてそれらは1つになり、ルーシィの真上から本となって降りてきた。

本の表紙には、やはり『Floriography』と記されている。

躊躇わずその表紙を開くと、今度は本全体が白く輝き出した。

同時に、周りの景色が歪んでいく。

自分の身体全体に、様々な感情が押し寄せてきた。
著者が自ら、何か訴えてくるように。

敵の罠ではないかとは、微塵も思わなかった。

だって、悪魔が仕掛けた罠だとしたら。

こんなに、優しい感情は流れてこない。


あるところに、ひとりの女の子がいました。

女の子は、小さなやしきでひとり、さびしくはたらいていました。

その日もまた、雨がふっていました。


「今まで、お世話になりました・・・」

まだ幼さが残った声で、小さな少女が大男に向かって告げた。
二度と来るな、と言いたげな目で少女を睨むと、男は乱暴に扉を閉めた。

地味だが、高価そうな飾りがついた扉。
庶民が暮らす家の3倍はある、大きな屋敷。
よく手入れのされた美しい庭。

つい先程まで、少女が働いていた屋敷だった。
働いていたと言っても、ただの雑用に過ぎなかったが。

その雑用さえもこなせなかった自分は、こうしてまた捨てられた。

こんな事は1度や2度ではなかった。
もう、すっかり慣れてしまった。

自分はやっぱりいらない人間なのだと、屋敷の扉に向かって溜め息をついた。


「お前、また『ポイ捨て』されてきたのかよ」

少女が元いた孤児院に戻るなり、同年代の少年に馬鹿にされた。
リーダー格の少年の取り巻きも、一緒になって少女を罵倒する。

「雑用もこなせないとか」
「お前何なの?人間以下じゃん」
「この孤児院じゃ、働かなきゃ生きていけないのになぁ」

少女を引き取った孤児院は、財政難で資金も無い為、その孤児が屋敷や農家等で働かなければならなかった。
つまる所、この孤児院はただの仲介所だ。

少年たちの言う通り、仕事が無くなればまた『捨てられる』だけ。
孤児を守る筈の孤児院に、無能な孤児が捨てられる。

「そういえば、さっき院長がお前のこと呼んでたぞ」
「あ、もしかして出て行ってくれんの?」
「出て行くならさっさと出て行ってくれねぇ?お前がいると、ここが湿気くさくなるんだけど」
「出てけ、雨女ー」
「でーてけっ、でーてーけっ」

罵倒の言葉を浴びせられながら、少女は院長室へ向かった。
彼女の瞳には、うっすらと涙が滲んでいた。


「失礼します・・・」
「やっと来たか、ジュビア・ロクサー」
院長が呆れたように溜め息を漏らす。
続けて、院長は隣の女性を指差した。

「お前の新しい雇い主だ」

顔を上げると、確かに女性は貴族らしい格好をしていた。
優しく、強そうな笑顔で、少女・・ジュビアを見ている。

「ジュビアって言うの?よろしく」

女性が、手を差し出してくる。
ジュビアは驚きで目を丸くしながらも、片方の手で握手した。

依頼主が握手を求めてくるなんて、今まで一度も無かった。

「しかし、本当によろしいのですか?ジュビア・ロクサーは、雨女な上に雑用さえこなせず・・」
「大した問題じゃない。・・・それにこいつが、この子がいいって聞かなくてね」

彼女の言葉を待っていたかのように、1人の少年がひょこっと顔を出した。

黒髪の、ジュビアと同じくらいの年の少年だった。

「悪いかよ!」
「誰も悪いなんて言ってないだろ」
反発した少年を、女性は軽く殴りつける。

・・・かなり男勝りな女性のようだ。

「・・・・こほん。とにかく、そういう事でよろしいですね?」
「あ、はい。・・・ジュビア・ロクサー」
院長が手招きをして、少女にそっと耳打ちをした。

「これで失敗したら、後はないぞ」

分かりきっていた事なので、ジュビアは特に動揺しなかった。
ただ、これが自分の最後の仕事になるんだな、としみじみ思った。


3人はそろって院長室を出た。

「よろしくお願いいたします」

「よろしくな!」

静かに依頼主に向かって礼をすると、先に少年が前に出てきて、親しげに挨拶をしてきた。
「お前じゃねぇよ」
「いってぇ。子供を殴んな、この男女!」
低レベルな喧嘩を呆然と見守っていると、女性が少年を強引に引っ張った。

「ああ、いきなりびっくりさせちゃってごめん。私の名前はウル。で、こっちが私の養子の、グレイだ」

むすっとした表情で引きずられるグレイを見て、ジュビアは微笑んだ。

可愛い。

「じゃあ、一通り自己紹介も終わった事だし、さっさと帰るよ」
「あ、はい。ご主人様」
返事をすると、ウルは何故か不機嫌になった。
意味が分からず、ジュビアは小さく首を傾げた。
「・・・そのご主人様ってのやめてくれない?普通にさ、ウルって呼んでいいよ。名前で」
「で、では、ウル様」
「うん、まぁそんな感じかな」
ウルが満足そうに頷いたので、ジュビアはほっとした。

この貴族らしからぬ貴族の元でなら、上手くやっていけそうだと思った。



続く


↓話の説明などは、追記から


まだグレジュビ要素はないです。
3話からが本番だと思います。
幼少グレジュビむふふh(ry

現在、絶賛スランプ状態な為、ただでさえ意味の分からない話が、もっとひどい事になっています。
質問や誤字・脱字訂正、罵倒も喜んで受け付けます。
アドバイスくださると嬉しいです。
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まだグレジュビ要素はないです。
3話からが本番だと思います。
幼少グレジュビむふふh(ry

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【2012/01/29 16:21】 | FT二次小説
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