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2月14日。

バレンタインデー、か。

メイコは、手元の携帯電話のデジタル時計と、目の前の荷物一杯のかごを見て、溜め息をついた。

今日は2月11日。
2月14日のバレンタインデーに備えて、12日にチョコを作ろうと、ボカロ一家総出で買い出しに来ているのである。
・・・何故か男子群も含めて。

ピンク色やら、チョコレート色やらで塗り潰されているスーパーの売り場を見渡して、心底うんざりした。

何で男なんかの為にわざわざ、チョコを作ってやらなきゃならないんだ。
チョコなんて、自分で作って食べれば十分じゃないか。

そう思いはするものの、妹であるミクやリンたちが作りたいと気合を入れているのだから、付き合う他ない。
イベントに全く興味がないメイコにとっては、傍迷惑な話だった。

「メイコ姉、これもよろしくねっ!」

色とりどりのトッピングセットを抱えてきたリンが、かごにそれをどさっと入れた。
すでにかごは山積みとなっており、何個かが落ちてしまう。
「・・・あんたたち、いい加減にしなさいよ。ていうか、何であたしが荷物係な訳?」
「だって、メイコ姉はもう買う物揃ったんでしょ。全く、チョコを溶かして型に入れるだけなんて、毎年毎年味気ないねぇ」
「良いのよ、男どもにやるのなんて、食べられれば十分」
「そうやって異性に興味ないふりして・・」
リンはにやりと笑って、とある青年を指差した。

「本当は、カイト兄が本命のくせに」

隣の売り場で呑気にアイスを見つめているカイトを見て、メイコの顔が一瞬で真っ赤になった。
「リンっ!!」
「あ、図星だったんだ」
「冗談言わないで!!そのカチューシャ、猫耳カチューシャとすり代えるわよ!!」
脅すと、リンは慌ててリボンつきのカチューシャを押さえた。

「そ、それはやめてよね!でも本当に、本命の人にはちゃんとチョコ渡した方が良いと思うよ・・今年こそ」

後半は小声で耳打ちして、メイコの手に何かを押し付けると、リンは逃げるようにミクたちの元へ走っていった。

ぽかんとして、メイコは押し付けられたものを見た。

ピンクの小さなチョコペンだった。

『本命の人にはちゃんとチョコ渡した方が良いと思うよ・・今年こそ』

リンの言葉が、頭の中で反芻する。

確かに毎年、カイトには義理だと言って、実は買ったチョコを渡していた。
今年も手作りする振りをして、買ったチョコを渡そうと思っていた。
・・・手作りなんて、恥ずかしいから。

ちゃんと、か。

メイコは、チョコペンをそっとかごの中に追加した。


そして、2月14日・・バレンタイン当日。

ヤマハ社から発売された『KAITO』の誕生日でもあるが、『クリプトン6兄弟』と言われている事もあって、彼の誕生日会は2月17日にするのが恒例となっている。

今日はもっぱら、男子群にチョコを渡す事だけがメインだ。

「ミクオ、チョコどうぞー」
「ありがとな。ミクから愛のチョコレートを貰えて今年も俺はしあわ・・」
「義理よ義理」

「レン、チョコ作ってきてあげたよぉ」
「何で毎年バナナ型なんだよ」

「ルカ殿、我へのチョコはまだ・・」
「ググれカス」

他のボーカロイドたちは、存分にバレンタインデーを楽しんでいる。
(・・・はず。多分)

次はメイコ姉の番だよ、と語りかけるように、遠くでリンの目が輝いたのが分かった。

分かったわよ、やれば良いんでしょ、やれば。

「・・・・カイト」
「んー?何、めーちゃん」
相変わらず呑気に、いつも通りアイスを頬張っているカイトに話しかける。
これからあんな事を言ったら、どんな顔をするのだろうか。

「・・・これ、あげる」

「あ、チョコだ。ありがと・・」

カイトの口はそこで止まり、チョコの入った包みを見て、驚いたようにメイコの顔を見る。

「めーちゃん、これ・・もしかして手作り?」

「な、何で?」

「何か包装の仕方がいつもと違って雑・・嘘ですごめんなさい」

メイコが今にも殴りかかりそうな表情になった為、カイトは慌てて謝った。

ラッピングも今年は自分1人でやった、のだが・・・。
まさか雑と言われるとは。
少しショックだ。

「あのさ、めーちゃん」

「き、今日はあんたの誕生日でしょ!祝ってあげないとヤマハさんが可哀想だから、特別にあげただけ!別にバレンタインだからとか、関係ないから!」

「め、めーちゃん?」

「誕生日おめでとう!それだけ!じゃ!」

顔を真っ赤にして走り去っていくメイコを呆然と見送っていたカイトは、そっと包みを開け中身を覗いた。
同時に、1枚の紙切れがひらりとすり抜けていく。
拾うと、紙にはこう書かれていた。

『素直になれなくてごめんね』

眉を八の字に下げて俯くメイコが目に浮かび、カイトは苦笑いを零した。

何気なくチョコレートを取り出し、そこでカイトの表情が一変した。

『カイト 大好き』

素っ気なく書かれた、ピンク色の文字。

その色と同じくらい、カイトの頬がピンク色に染まった。



終わり


↓あとがき的なのは追記から


オチはないよ★←


大好きなカイメイが書けて幸せ。

兄さん、お誕生日おめでとう。
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【2012/02/14 22:55】 | 未分類
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