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暗く、窓もなく、陽も当たらない牢の中で、少年は一人考え込んでいた。
今日・・・いや先程、ショウが言った言葉に疑問を抱いていたのだ。
『・・・明日、この塔から皆で逃げよう・・!』
彼らしい言葉であったが、実現しようとなると難しい事だった。
(・・・・本当に、この塔から逃げ出せるのだろうか・・・)
その時、急に隣でもぞっと何かが動いた。
「・・・エルザ。起こしちゃった?」
暗かったが、顔ぐらいは分かる。
「・・・・・・」
彼女は黙ったまま、ぽろぽろと涙をこぼした。
「エル、ザ・・・?」
彼が驚くと、エルザは嗚咽を漏らしながら喋り始める。
「・・・『奴等』に・・鞭で叩かれてる夢、見たんだ・・・」
それで、途中で起きてしまったのか。
「・・・怖いよ・・・。明日・・そうなったら、」
「・・・・大丈夫だよ、エルザ」
「・・・へ・・?」
ジェラールはエルザのことを思わず抱きしめる。
「絶対、守るから・・・。何があっても、エルザの事だけは、守るから・・・」


・・・ああ、そうか。
自分はエルザを守れなかったのか。
結局、守りきれずに・・・何も出来ずに・・・
(自分はここで、終わるのか・・・)
そして、刃が自分の首に・・・・
「・・・・ぎゃあああぁっ!?」
ズボッ。
刃を持っていた男の足元から、急に人が飛び出してきたのだった。
・・・というより、穴から這い出てきたといった方が正しい。
「いたぞっ、ジェラールだっ!」
「あいさー!到着ーっ!」
「ナツ!?ハッピー!?」
2人はもぞもぞと穴から出てくる。
「お、お前ら、どこから入ってきた!?い、いや、外には見張りがいたはず・・・」
男が言いかけたとき、外から急に声が聞こえた。
「魔力、解放!!」
「鉄竜剣!!」
「・・・うがあああっ!!」
見張りをしていた男のうめき声。そして・・・
「ガジル!」
「シャルル!」
ガジルとシャルルも穴から出てきた。
「で・・・こいつが『ジェラール』か?」
ガジルはジェラールを指差して尋ねる。
「お、そういやお前ジェラールに会ったこと無いんだっけか?」
けらけらと馬鹿にするように笑っているナツに、ガジルが半ギレする。
「んだとてめぇっ!!悪いかごらぁっ!!」
「だっせーんだよ!!」
「うるせぇ!!黙らしたろか!!」
「やってみろよっ!!」
ぎゃあぎゃあぎゃあ。
「ストーップ!!あんた達、そんな事してる場合じゃないでしょ!!」
シャルルが2人の喧嘩に割って入る。
「お、おう・・・そうだったなあ・・・」
よく見ると、まだ牢の中に敵はいた。
「・・・てめぇら全員、逃がさないぞおぉっ!!」
先程の男がナツたちに襲いかかってきた。
「火竜の翼撃!!」
「・・・ぐっ!?」
「鉄竜の咆哮!!」
「があああぁっ!!」
ナツとガジルの攻撃で男も倒れる。
「・・・あっけねぇな」
ガジルがぽそりと呟いた。
「・・・よし、行くぞジェラール」
「・・・・・」
彼は動こうとしない。
「・・たく、仕方ねぇ奴だなぁ」
ナツが呆れるように言った、その時だった。
「・・・・今だあぁっ!!」
穴から人が飛び出てきたのだ。
その反動で、ナツとガジルは数メートル奥へ飛ばされてしまう。
「!?さっきの・・・見張りが!?やられてなかったのか!?」
見張りの男は素早く、刃をジェラールに・・・
「やめろおおぉっ!!」



続く
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【2010/10/10 14:33】 | FT二次小説
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