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ジェラールは、眠っていた。
前に会った時より痩せて見える気がする。
「・・・ジェラール」
エルザがそう呟いた時。
コンコン、とドアがノックされた。
「・・・・入っていいぞ」
ガチャリ。
入ってきたのは、ジークレインだった。
「話って何だ?」
「・・・ジークレイン・・、お前の話を詳しく聞かせてもらおうと思ってな」
「・・・そうだな」
彼はエルザが座っているベットの縁に腰掛けた。
「8年前の事だ・・・」
そこで彼は暗い表情で話し始める。
「もともとオレとジェラールは同じ家で暮らしていた。だが、ある日ジェラールは『奴等』に連れ去られてしまった。それからは、近くに住んでいた幼馴染と共にジェラールを探し、2年前に評議院に入ったんだ」
「・・・・」
「評議院に入ったものの、手がかりはなかなか見つからない。そんなある日、オレの前にジェラールが現れた。そして、オレは・・・やむを得ずジェラールに評議員の座を譲ってしまった」
「・・・ジェラールに、評議員の座を?」
「ああ。あいつは思念体を作り、オレに化けたんだ。双子だから顔も同じだし、自分の思念体ならば思う通りに思念体を動かせる。だから、都合が良かったんだろうな」
「・・・・・」
やむを得ず、という事の理由は聞かなかった。
あの時のジェラールの事だ、人質でも取ったんだろう。
「それからは・・・、たまたま辿り着いたギルドで過ごしていた。だが、ジェラールが逮捕された事を知って評議院に来たんだ」
「ジークレイン、そのギルドはどこの・・・」
「元暗殺ギルド・『髑髏会』」
「・・・・!!」
忘れもしない、あの『三羽鴉(トリニティレイヴン)』がいたギルドだ。
「・・・今は暗殺ギルドじゃないぞ。そういう仕事も来なくなったしな」
「そ、そうか・・・」
その時、またドアがノックされ、返事をする前に開かれる。
「失礼しまーす。ジーク、もう時間なんだけど」
入ってきたのは、淡いオレンジ色の髪、青い瞳をしていて、白銀の鎧をまとっている少女だった。
「・・・・ニナ」
「・・・誰だ?」
思わずエルザが尋ねた。
「・・・オレの幼馴染だ」
「ああ、話に出てきた?」
「そうだ」
短く返事をすると、ジークレインは立ち上がる。
「じゃあ、ジェラールの事はよろしく頼む」
「失礼しましたー」
バタン。
「・・・・・」
忙しいやつだ、と思うのと同時に、
(あいつ・・・いま、顔が赤くなってたような・・)
そうか、そんな関係か。
彼女は勝手に納得して、微かに笑った。


その頃、ナツも同じく眠っていた。
(・・・また、あの夢だ・・)
今朝見た、あの夢。
『ナツ・・・、良かったじゃない』
(・・・何がだよ)
『何がって・・決まってるでしょ?“大切な人”を助けられて、良かったじゃない』
(・・・・ん)
『もう、ナツって素直じゃないんだから』
彼女はくすくすと・・・・昔のように笑う。
(・・・・・)
『ちゃんと・・・照れないで、伝える事は伝えなきゃ』
(・・・・・・)
『じゃ、あたしはもう行くね?元気でね』
(・・・おう。・・・・今日は、・・ありがとな)
『どういたしまして。・・・今日は、久しぶりにナツと話せて嬉しかったよ』
ぽわん。
彼女の姿が消えるのと同時に目が覚めた。

(・・・リサーナ・・。どうしたら、またお前と会えるんだ・・?)



続く
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【2010/10/11 17:23】 | FT二次小説
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