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勢いを増す大雪原を抜けると、試練のつり橋が見えた。
「やっぱり、ここは温かいです~」
「・・・・・・・・・・」
レイルは先ほどからずっと無言だ。
「あ、修道院に着いたですよー」
「・・・・人がいないな」
いつもなら、入口のチョコボの隣にクラヴァットの男性がいるはずなのだが・・・。
「とりあえず先に進んでみるですー」
リルキィがそう言う前に、レイルは扉の前に立っていた。
扉の前で、なにやらガチャガチャやっている。

「・・・・・・・・おかしい」
レイルがつぶやいた。
「・・・・?何がですかー?」
「扉が、開かねぇな」
確かに扉は閉まったままだ。
「裏口か何か、あるんじゃないのですかー?」
と、リルキィが聞いてきた。
あるわけないだろ、とレイルが言おうとした時だった。
「あ、すいませーん!そこの人たちー!」
大雪原のほうから、チョコボに乗った男が大声で叫んできた。
「この吹雪で、今日は中には入れないんですよー」
「いつもと同じぐらいじゃないか?」
レイルは何でもなさそうに答えたが、男は顔をしかめて言った。
「レイルさんはそう感じるかもしれませんけどね。ベアラーだし。でも、私達一般人にしては、もう勢いがすごすぎて・・・」
男はそこで、隣にいるリルキィを見た。
「・・・・ところで、そこのお嬢さんは?寒くないのですか?」
「ああ、こいつは巡礼の氷窟で拾った。そんなに感じてないみたいだし、大丈夫だろ」
レイルがあえてベアラーといわなかったおかげか、男は不安そうな顔をしながらも、さほど気にしなかったようだ。
「・・・で、ここまで来て引き返すのもなんですし、こっちの道からユークギルドへ向かうのはどうですか?」
男はそう言って、橋の下にある道を指差した。
・・・・・そこは、年中強風が吹いている道だった。
「・・・ああ、そうだな。そうするか。じゃ、行くぞ」
レイルはあっさり承諾すると、拒否するように首を振っているリルキィを引きずっていった。
「・・・・本当に大丈夫でしょうかねぇ」
男はポツリとつぶやいた。


リルキィは先ほどから、真っ青な顔をしている。
体が小さいせいか、すぐに吹き飛びそうになってしまうようだ。
「はぁ、はぁ・・・。まだなのですかぁ」
「・・・・・よし、ここだな」
レイルは宙を仰いだ。
「・・・・?何もないですー」
「そう見えるがな。入り口はここなんだ」
レイルはそういうと、腕を振った。

「・・・・・およっ!?」
リルキィは驚いた顔をした。
レイルが腕を振った瞬間、違う場所に瞬間移動していたのだ。
「・・・・おおー」
リルキィは辺りをきょろきょろと見回した。
「ここは、いったいどこなのですー?」
リルキィが聞くと、レイルは少し困った顔をした。
「うーん・・・モーグリの森あたりだとは思うのだが・・・場所的にはな」
「た、確かに大木がいっぱいですー」
リルキィは続けて聞く。
「・・・・でも、何で入り口がわざわざあそこにあるですかー?」
「あの装置を使って来れるユークギルドは、ランダムなんだ。
だから、各地にある4ヶ所のうち、これない場所もあるって事だ。
・・・まあ、新しい装置も開発しているらしいが・・・」
レイルがそう言っているときだった。
「レイル」
突然、後ろから声がかかった。
「おう、久しぶりだな”あいす”」
あいすと呼ばれたユークは、続けて言った。
「ようこそ、我らのギルドへ。そちらの方は・・・、初めてのようですね。
 私は先ほどの通り、”あいす”と申します。見ての通りですが、ユーク♂です」
その言葉に、リルキィも慌てて言った。
「わ、私は、リルキィですー。リルティ♀ですー」
「リルキィさんですね。分かりました。ところで私は、このギルドで”開発者”役をしているのですが・・・」
「・・・・新しく開発した装置を俺たちに運んで欲しい、と?」
レイルは先に答えた。
「・・・ええ。われわれでは運ぶのが容易ではないので・・・。お願いできますか?」
「ああ。各地へ運んでおいておく」
レイルはそう言うと、続けて言った。
「俺も、頼みたい事がある。
 ・・・できるかぎりでいい。俺たちを、かくまってくれないか?」
「!? どういうことですか!?それに、何で私まで・・・」
リルキィは驚いた。
「・・・つまり、世間から隠してほしいという事ですか・・・。
 まあいいでしょう。手は打っておきます」
「・・・・何でなのですか!?」
「あー、ちょっと待て。後でちゃんと話すから。・・・とにかくリルキィ、嫌だったか?」
「い、いや別にそんな事は・・・・ゴニョゴニョ
「・・・・というわけだ。よろしく頼むな」
「はい。分かりました。・・・ところで、今日は宿に泊まっていくのですか?」
もう夜ですし、とあいすは言った。
「ああ、そういうことだ。こいつも大丈夫だよな?」
「もちろんですよ、レイル。・・・・・・あ」
「どうしたですか?」
リルキィは聞いた。
「食料が、ないですね・・」
「いったいどうしたんだ」
「はあ。ちょっと今日は、外に出られない状態で。装置の調子がおかしくなってしまったようです」
「・・・・・・それは、ここ最近の事じゃないか?」
「な、なんでそれを・・・・」
「そうじゃなきゃ、装置なんていくらでも自分たちで運べるだろ」
「・・・まあ、そういうことなんですが・・・」
「しかし参ったな・・・。食料なんて持ってないしな
 ・・・あ、そうだリルキィ」
「もちろん持ってるですよ♪」
と、リルキィは先に答えた。
「それはありがたいです・・・!住んでいるユークの食料も底を尽きそうなので・・・。」
あいすは続けて言った。
「・・・それでは、どうぞごゆるりと」
そう言うと、あいすは一瞬にして消えた。
「・・・さて」
レイルはつぶやいた。
「ちょっとぶらぶらするか」
「はいですー♪」
リルキィはそう返事をして、レイルの後をついていった・・・。


 
続く
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【2010/03/26 15:47】 | FFCC二次小説
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