主にFAIRY TAILの二次小説とオリジナル小説を書いているブログです。CP要素が含まれておりますので、苦手な方はご注意ください。
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「シャルル~っ!」
「・・・ハッピー」
珍しく1人で過ごしていたシャルルの元に、ハッピーがやってきた。
「ねえねえ、お魚食べようよ~!ほら、そこにいっぱいあるよ!美味しそうだよ、グフフ」
「アンタはそれしかない訳?てかその笑い方不気味だし」
「うう・・・でも行きたい行きたい行きたい行きたい」
お前は駄々っ子かと内心突っ込みながらも、シャルルは面倒そうに溜息をついた。
「分かったから・・・。でも私はそんなに、」
「あいさー!食べるぞぉー!」
ハッピーはシャルルの手を引くと、猛スピードで飛んでいく。
「きゃっ!?ち、ちょっと速いからっ!!」

「あー、美味しかった~」
「・・・・・よく食べるわね」
ギルドのご馳走の魚という魚は、ほとんどハッピーが平らげてしまったといってもいい。
「シャルルは食べないの?」
「私は別に・・。あんまりお腹空いてないから」
「そっかー」
ハッピーはそれを確認すると、また残りの魚を食べ尽くしていく。
(何で『食べないの?』とか聞いておきながら、こんなに食べるのかしら・・・)
「・・・・・」
もぐもごもぐもご。
「・・・・・・・」
もぐがつもぐがつもぐ・・・・
「い つ ま で 食 べ て ん の !?」
「うわぁっ!?」
怒鳴られたことで我に返ったのか、ハッピーは驚いたように飛び上がった。
「全く・・・今日はクリスマスなのに、こんな夜を過ごすなんて勘弁してよね!私はもう行くから」
「あ、ごめんねシャルル!待ってよー」
それでも彼女は止まらない。
「そうだ!シャルルにプレゼント用意してたんだ!今あげるね」
シャルルを追いかけている事を忘れているのではないかという程、ハッピーはゆっくりと風呂敷を探る。
(ま・・まさか魚とか魚味のケーキとかじゃ・・・)
ルーシィに以前聞いた話を思い出して、彼女の背筋がぞくっと寒くなった。
「いらないわよっ!!」
ムキになってそう叫んでしまった。
(し、まった・・・)
これじゃあの時と同じだ。
「そっかぁ・・・喜んでくれると思ったんだけど・・」
プレゼントを持ったままうつむくハッピー。
後ろを向いていても、彼の様子が伝わってきてしまう。
(どうしよう・・・)

『私・・魚はキライなの』
『そっか・・じゃあ、何がいい?オイラ今度・・・』
『うるさいっ!!』
あの時の、ハッピーのあの表情がずっと、頭に焼きついていて・・・

「・・・・・ごめんなさい。私が悪かったわ」
謝って振り向いた彼女が見たものは・・・
「はい、これ。シャルル好きでしょ?こういうの」
彼の手の中にあった物は、ダージリンティーの茶葉の缶。
「な、んで・・・知って・・」
「前に、ミラに話してたの聞いてたから」

『シャルルが好きな食べ物って何?』
『食べ物・・というか飲み物だけど、ダージリンティーね』

(聞いてたんだ・・・)
「だからこれ受け取っ・・・・へくちっ!」
「!?」
どうやら寒さで風邪を引いたらしい。
(だらしないんだから・・・)
「ほら。裸じゃ風邪引くに決まってるでしょ。マフラーでも付けてなさい」
「え・・でも、今度はシャルルが寒くなっちゃうんじゃ・・・」
「・・・私はいいの。いいから付けてて。何だったらあげてもいいし」
「えへへ、ありがと~」
「・・・・・・」

自分は、もう寒くない。
(あんたが、居るからね・・・)



おしまい。
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【2010/12/24 19:33】 | FT二次小説
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