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『本物の化物』の手を闇が染めていく。
(じゃあ、まさかこいつの使った魔法って言うのは・・!)
「先程は失敗した。身体を乗っ取るだけでなく、すべて喰っておけば良かったんだ」
だから獲物はお前だ、黒騎士はそう言っている気がした。
エアルの中を恐怖が支配する。
(このままでは・・喰われて死んでしまう・・・)
しかし、もはや動くことも不可能。
何しろ相手は自分の上に覆い被さっている訳だし、動くと何をされるか分からないので、どうする事も出来ない。
(終わる・・・)
何もかも、全てが。
死を覚悟した時だった。
「っ!?」
突然『化物』の身体が、ぴたっと動きを止めたのだ。
「・・?」
だがそれは、『化物』の意思で止めたのではないらしい。
ガチガチと懸命に身体を動かそうとしている。
「く・・くそ・・・、『影』か・・!」
『影』。
どこかで聞いた事のある言葉だった。
「いい加減にしろ、『化物』」
その声も、何か聞き覚えがあって・・・
「『影』・・『シャドウ』!?」
今朝であったばかりの『影(シャドウ)』の姿が、そこにあった。
「何で、あんたが!?」
それには応じず、『影』は『化物』を睨みつけた。
「『化物』。いつまで俺の身体にいるつもりなんだ。もう返してもらうぞ」
「・・って、あんたまさか・・この『化物』に・・・」
「そうだ。俺の本体・・・そこにいる俺の身体は、その化物に乗っ取られていた。だから俺は、魔法で『影(シャドウ)』を作り、いったん身体から離れたんだ。そして今、乗っ取られた身体をこの『影』と一体化させている。そうすれば『化物』の魂は自然に消滅するはずだ」
余裕たっぷりに『化物』を見下す『影』。
しかし、
「そんな事はさせるものか!たとえ『影』と一体化しているのだとしても、俺とお前の魔力の差など一目瞭然!逆にお前の魂を消滅させてやる!!」
「・・・くっ」
『化物』は『影』を無理やり引き離し、止めをさそうとしている。
「俺は古代、『本物』の魔術師によって創られた魔物だ!お前等のような『偽物』の魔術師の手になど、負えるはずがないだろう!!」
「・・・エアル!この本体に・・俺の身体に攻撃するんだ!!」
「でも・・・」
「早く!」
エアルはやがて、何かを決めたように立ち上がる。
「召喚・『青き星の魚(ライトフィッシュ)』!」
出来るだけ広範囲を攻撃できる魔法を発動し、剣をありったけの力で振った。
「が・・っ!!」
身動きが取れなかった『化物』の身体に、剣が命中する。
そしてその隙に『影』は『化物』を離脱させ、自身は体の中に入った。
(・・・良かった)
だが、そう思ったのもつかの間だった。
黒騎士の身体が、ゆっくりと前に倒れていく。
ドサッ。
間一髪で彼の身体を支えたが、意識は無いようだった。
「しっかりしてっ!!」


続く
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【2011/02/08 20:46】 | オリジナル小説
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