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一方、当の黒騎士長・ルーヴはと言うと・・・

『SARABA戦国学園・闇変化 21巻』。
その漫画を手にしている所である。
ちらりと横目で小さな本棚を見ると、同じタイトルの単行本がびっしりと並んでいた。
「・・・・・・」
無言で本棚を探る。
よく見てみると、漫画は23巻まで揃っていた。
(『SARABA戦国学園』シリーズは今や国民的漫画で、最新刊23巻は入手困難なはず・・・)
実は密かに熱烈なファンで、勿論の事23巻まで全て揃えていたルーヴ。
しかし最近は仕事に追われ、21巻ですらもなかなか読む時間が無かった。
(・・・・まあ、今は仕事も出来ないんだし・・いつ処刑されるかも分からないんだし・・)
かなり自分勝手な言い訳を並べ、自分自身に言い聞かせたルーヴはうなずく。
ちょっとぐらい読んでも平気だろう。
21巻のページをめくり始めたちょうどその時、勢いよく医務室の扉が開いた。
「お兄ちゃーん!いる~?」
先程の子供が帰って来たようだ。
自分でも驚くべき速さで漫画を本棚にしまい、少年に笑顔を見せた。
「あ、ああ。早かったな・・・」
「うん。アナさんが行ってた会議が早く終わったから、迎えに行く前に途中で会ったんだぁ」
少年の後方を見ると、確かに女医師も帰って来ていたようだった。
・・・そして、白騎士長とエアルも。
「あんたに大事な話があるの。あ、キリは外に出て」
その場の空気を察したのか、キリは大人しく外に出た。
アナはルーヴの隣の本棚を見て目を細め、こっそり耳打ちをした。
(『SARABA戦国学園・闇変化』、見たでしょ。今度貸してあげよっか?)
持っているから大丈夫だと小声で答えておいた。
それより、『大事な話』というのが気になる。
白騎士長とエアルはルーヴの傍まで来て、一呼吸置いてから話し始めた。

「ルーヴ・・お前の、これからの話をさせてもらう」
重く口を開くオリオン。
「・・・ああ」
ルーヴの身体に緊張が走る。
(やはり、処刑だろうか・・)
だが、次にエアルから意外な言葉が発せられた。
「貴方は、この後『ホワイトツリー第1部隊』に、正式に所属する事になったの」
一瞬、何を言われたのか分からなかった。
「・・・・・・」
ただ呆然としていると、今度は白騎士長が付け加えた。
「もちろん、『白騎士』として所属する訳じゃない。これは、処罰の代わりに『監視する』から、こういう形になったんだ」
「・・・・そう、なのか」
驚きでまともな返事も出来ない。
そんな時、エアルとオリオンが淡く笑ったような気がした。
「「よろしく、ルーヴ」」
それから2人は、満面の笑みを見せる。
2人に答えるように、
「・・・こちらこそ」
ルーヴも笑い返した。

もう桜は散っていて、新緑の季節が訪れようとしていた。



終わり
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【2011/02/20 20:31】 | オリジナル小説
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