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「さ・・さすがエルザ」
「フフ、こんな所だな」
巨大な塊を担ぎなおし、得意げに笑うエルザ。
一気にモンスターの動きを食い止めたかと思えば、ルーシィの鞭を奪い縛り上げたのだ。
ちなみに鞭とは、伸縮自在の鞭・星の大河(エトワールフルーグ)の事である。
「なかなか使い勝手の良い鞭だな。ルーシィ、これどうしたんだ」
「ああうん、エドラス戦の時バルゴに貰ったの。星霊界の鞭なんだって」
「そうかそうか。もし良かったら私にくれないか。あ、鞭じゃなくてバルーゴの方な。鞭はいらん」
「駄目ですっ!!あとバルーゴって何よ、バルゴよ!」
ていうか、「鞭はいらん」って酷くない?
「とにかく、早く依頼主に届けて仕事を終わらそう。ちょっと寄りたい所があってな」
「ふぅ~ん。寄りたい所ねぇ・・もしかしてエルザの事だから、ケーキ屋さんとか?」
「なっ何故分かった!?」
「・・・エルザ・・分かりやすいね」


仕事を終わらせた後、エルザ達は早速洋菓子店へ向かった。
繁華街から外れた場所という事もあり、人気は少ない。
それでも有名な洋菓子店らしく、品の良さそうな貴婦人が多くいた。
早くも場違いだと自覚したルーシィは、落ち着き無くエルザの周りを回っていた。
「あれっ、ケーキじゃないの?」
エルザが注文したのは、ケーキではなくプリンだった。
かなりケーキ好きな彼女にしては珍しい。
「ここはプリンが一番美味しいんだ。ルーシィも1個買ってみたらどうだ」
ふと値段を見ると、1個250J。
金欠なんだと涙目で訴えたら、エルザが1個奢ってくれた。
当のエルザは2個買っていたが、そこはあえてつっ込まない事にする。
多分、あの人へのお土産にするんだろうな。
ナツの分も買ってあげれば良かったと思ったが、数秒後に自分が金欠である事に気が付いた。


あの人はもう、仕事から帰ってきてるかな。
もし帰ってたらこのお土産を渡すんだ。
胸を弾ませながらギルドに着くと、見覚えのある後ろ姿が目に映った。
桜色の髪の毛といえば、ナツ。
という事は・・ジェラールも帰って来ている。
ナツの隣に、その人物が見えた。
「ジェラー・・・」
声を掛けようとした時、ふと噂話が耳に入った。
「ねえ、知ってる?あの2人、デート帰りらしいよ」
一瞬誰の事だろうと思ったが、少女たちの視線はナツとジェラールにあった。
まさか。そんなはず無いだろう。
「嘘ぉ。だって2人とも、男じゃん。そんな趣味だったの?あの2人」
「らしいよ。あたしの妹の友達の親戚の知り合いが見たんだって」
全くもって赤の他人じゃないか。
だがエルザの耳は依然、彼女達の会話に傾けたままだ。
「せっかく顔良いのにさ、もったいないよねぇ」
「ねー・・・」
少女達の会話が途絶える。
呆然と立ち尽くしているエルザが視界に入ったからだ。
逃げるように席を立つ少女達。

もう、ギルドの喧騒など耳に入ってこなかった。
ただジェラールが振り向いてくれるのを待っていた。
エルザ、ただいま。置いて行ってすまない。
たったそれだけ、言ってくれるのを。

でも彼は・・・ナツと一緒に何処かへ行ってしまう。

その瞬間、床と天井が逆転したように思えた。
実際にはエルザの身体が倒れていた。
悲鳴が上がり、誰かが駆け寄ってくるのが分かった。
ルーシィの足音に似ているな。
それだけしか分からない。

その後の事は、よく覚えていない。



後編へ続く
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【2011/02/20 21:07】 | FT二次小説
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