主にFAIRY TAILの二次小説とオリジナル小説を書いているブログです。CP要素が含まれておりますので、苦手な方はご注意ください。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

目の前にいる巨大なモルボルは、こちらに気が付いたようだ。
「で、でかいモルボルですね」
「いや、モルボルは普通このぐらいだと思うんだが・・・」
「とにかく・・早く倒さないとまずい事になりますよ」
「そうだな・・・・・じゃ、適当に物でも投げるか」
とレイルは言い、辺りを見回したがモルボルの周りに物は落ちていない。
「・・・・舌を噛ませて倒しますか」
「そうだな。じゃあ俺が舌を・・・・」
と、レイルが言い終わらないうちに彼女は走っていった。
「ハッ!!」
彼女はナイフで触手の攻撃を防御した。
そして・・・・・
・・・『影』を、操っていた。
クラヴァットは、あっという間に触手を倒していく。
「・・・・・・俺もやるか」
まず、モルボルを上に引っ張って口を開けさせる。
そして、口を開けた瞬間にまた上に引っ張って舌を出す。
モルボルを下に引っ張ると、舌を噛むのだ。
相当痛かったのか、モルボルはすぐに倒れた。

「・・・あ、くりすー」
・・・・・くりすって言うのか。
「どうもありがとうございました」
くりすと呼ばれた少女は、続けて言った。
「あの、『リルキィ』って言う女の子知りませんか?リルティ族なんですけど」
・・・・・なるほど、こいつらが例の仲間なのか。
『・・・ちょっと、家出してて・・・』
リルキィの言葉を思い出したレイルは、こう言った。
「・・・・いや、知らないが・・・」
「そうですか・・・。本当にありがとうございました。では、失礼します」
そういうと、ユークが取り付けた装置を使ってどこかへ行ってしまった。


「あ、危なかったですー」
「・・・お前の仲間・・・・くりすって言ったか?『影』を操るベアラーだったんだな」
「そうですよ~」
「結構剣のさばきいいんだな」
「いやあそれほどでも」
いや、お前は褒めてないから。
「・・・・でも、何か魔物が多くなってきてるですねー」
リルキィが言った。
「・・・ああ。理は乱れていないようだがな」
「・・・・・リ?????」
「・・いや、なんでもない。で、昼食は買ってきたのか?工房は?」
「・・・・・・・どっちもやってないです」
やっぱりか。
「あー、わかったわかった。じゃ、今から行くぞ」
「すいませんですぅ~」
「とりあえずにじいろ葡萄を貰うか」
「・・・・って、許可なしにもぎ取っちゃっていいのですか!?」


「・・・・・もう、夕方になっちまったな」
クァイスはそうつぶやいた。
今、自分は桜の関所にいる。
確か、昨日もこんな感じだった気がする。
結局あのあと、外に出れたのは昼過ぎだ。
ユークがどうやって装置を運んだのか不審に思い、葡萄農園まで来てみたら魔物が出たと大騒ぎになっていた。
クラヴァットの青年と、リルティの少女が倒してくれたのだと。
(・・・・やっぱりあの女ッ・・・)
怪しいとは思ったが、そこまで気にしなかった自分はどうかしていた。
(・・・そういえば、忘れられた森にも魔物が出たと誰かが言っていたな・・)
いったいどうなってんだ。
クァイスはため息をついた。


リルキィはとても上機嫌だ。
前から欲しかったアクセサリーを買い、しかもレト水道で川魚を山ほど食べたせいなのだろうか。
そして今、リルキィは夕食を作っている。
「やっとゆっくり出来たですねー♪」
いや、お前が言うな。
散々自分を振り回したやつは誰だったんだ?
「あのモルボル、臭かったですよね??匂いが落ちてよかったのです~」
何かすごく人事だな。
「・・・・・・・・・・・・・・まあな」
リルキィはレイルの暗いテンションに全く気づいていないようだ。
「・・・・・・・・今日の夕食」
「ぐふふ、今日は自信作ですよ~♪」
「・・・・・・・・・・」
また甘い香りがする。
(そういえば、収穫の平原に行ってきたと言っていたが・・・またパン系か?)

「できたですよー♪」
・・・パンケーキ?
その隣に、昨日残ったらしいりんごジャムと生クリーム、そしてイチゴジャムがあった。
「いただきます」
「えっ、ちょっちょっと待ってですぅ~」
相当腹ペコだったのか、レイルは一気にパンケーキを平らげた。

「・・・・・はー」
「どうだったですか?」
「・・・・・・・・・まあ、いいんじゃないか?」
全くそう思っていなさそうな顔でレイルは答えた。
「・・・って、何か私が悪い事したですか?そうだったらごめ」
「・・・・いや、冗談だから」
(・・・本当は冗談じゃなかったけど・・・まあ美味かったしな)
リルキィはほっとした顔をした。
「・・・そういえばレイルさんって、料理とかできるですか?」
「できないな」
レイルはきっぱりと答えた。
「・・・・・・・」
「だから・・・一人立ちする前とか、一人立ちしてしばらくはほとんど何も食えなかった」
「・・・・・・・」
「生まれてしばらくして、捨てられてたらしい」
「・・・・・・・」
「たぶん小さい頃から、何か食えそうなものは何でも食ってたんだろうな」
「・・・・・・そうだったですか」
リルキィは悲しそうな顔で、続けて言った。
「でも、レイルさんはそのこと気にしてるですか?」
「全然してないな」
「・・・・・・・」
一瞬沈黙があったが、やがてリルキィが口を開いた。
「・・・それならよかったです」
「・・・?」
「・・・レイルさんを必要としている人は、たくさんいるはずなのです」
「・・・・・」
「だから、レイルさんは・・・、何か言われた事も気にしないで、ちゃんと進んで欲しいですー」
「・・・・・・・そうだな」
レイルは意味ありげな顔で答えると、外へ出ていった。
パタン・・・。
ドアが閉まったあと、リルキィが口を開いた。
「・・・・・・・やっぱりそうなんだ・・」
リルキィも、意味ありげな表情でそう言ったのだった。




続く
スポンサーサイト

【2010/04/06 16:22】 | FFCC二次小説
トラックバック(0) |
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。