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マグノリアに位置するギルド、妖精の尻尾。
今日も妖精の尻尾では大勢の魔道士達が、食ったり飲んだり騒いだりしている。
・・・って、これじゃただの酒場か。

妖精の尻尾には『S級クエスト』という、S級魔道士だけが受ける事の出来るクエストがある。

だが、『S級クエスト』以外にも、S級の仕事があることを知っている人間はどれほどいるだろうか?


「ジェラールっ!勝負だーっ!!」
例え朝でもエネルギー全開のナツは、またお決まりの台詞をジェラールに言ってくる。
その台詞を言う時は決まって、「仕事行こうぜ」の合図だ。
「ああ・・そうだな」
曖昧な笑みを浮かべたジェラールに、ナツが首を傾げる。
「どうした?元気ねーな」
朝から元気なのはお前ぐらいだよ。
ジェラールはそう突っ込んでやりたかったが、ナツとは対称的に朝には弱いので、たった一言だけを言う元気も無かった。
他にも理由はあるのだが。

「早く行こうぜっ!この仕事、めちゃくちゃ面白そうだろ!!なっ?なっ?」
今日のナツは一段とテンションが高い。
『めちゃくちゃ面白そうな仕事』とやらが、関係しているのだろうか。
「ナツー!オイラも一緒に行かせてー!」
「おう!」
仕事に行く時はほとんど一緒に行っているハッピーも、メンバーに加わる。
3人は、ギルドの出口に向かって歩き始めていた。

その時、ガシャガシャと金属が揺れる音と、ブーツの音が聞こえた。
ギルドに現れた人物は、2人。
エルザと、ルーシィだ。

「おっ!お前らも仕事行くかー?俺達、今から行く所なんだけど・・・」
「・・・ナツ!」
慌ててナツの腹部を肘で突いたが、遅かった。
エルザとルーシィはお互い顔を見合わせ、何やらこそこそと話し合っている。
ジェラールの額から自然と冷たい汗が流れた。
「・・・・?どうかしたのか?」
何も知らないナツは、不思議そうにその光景を眺めている。

・・・これが、俺が元気の無い理由。
昨晩、エルザと喧嘩をしてしまったのだ。

エルザ達は目で合図をし、ナツの方に近付く。
「分かった。一緒に行こうか」
またしてもジェラールは冷たい汗を流す。
てっきり断るかと思っていたのに。
「おしっ!そうと決まったら・・・」
ナツがとある方向を指差す。
「あいつらも一緒だ!」
4人は指差された方向を一斉に見る。
そこに居たのは、グレイとジュビアだった。
「・・・・俺達?」
「ジュビア達が?」
「一緒に行こうぜ!大勢の方が楽しいだろ」
彼が何も知らなくて、助かった。
大勢でいた方が、気まずい雰囲気になるのは防げるだろうと思ったからだ。
「まあ良いけどな」
「ジュビアはグレイ様の行く所なら、どこでも・・・」
2人が承諾したのを見届け、ナツは片手を振り上げる。
「んじゃ、行くぞー!!」
「あいさー!」
やたらとテンションの高いナツは、相棒のハッピーと共に先に走っていく。
普段なら「先走るな!」と2人を止める立場であるエルザは、黙って歩き出しただけだった。


「この魔物、ドラゴンみたいだろ!燃えるぜーっ」
「あい!」
楽しそうにはしゃいでいるのは、ナツとハッピーだけ。
他の5人の周りには暗いオーラが漂っていた。
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」

・・・・・・気まずい。

横目でエルザ達の方を見ると、彼女達はじろりとジェラールを睨み付けた。
こっちを見るなと言いたいらしい。
3人の異様な雰囲気に気付いたジュビアが、こっそりジェラールに尋ねる。
「どうしたんですか?何か、変ですけど」
「・・・・それが・・・」

一通り事情を話すと、話を聞いていたグレイとジュビアは困ったような表情になった。
「・・・喧嘩、ですか・・」
「けどよ、何でそこにルーシィまで絡んでくるんだ?ルーシィは関係ねぇだろ」
「女の子は皆そうなんですよ、グレイ様。何か困った事があったら親友に相談して、一段と決断力を強める・・そういう事じゃないでしょうか」
「これだから女ってやつは・・・」
ジーパンのポケットから取り出した煙草を口にくわえ、溜め息をつくグレイ。
グレイも煙草を吸うのか、とジェラールは少し驚いた。
ジュビアはグレイが煙草を吸っている姿を見て、歓声を上げている。
「グレイ様、煙草吸うんですね!カッコいい!!・・・じゃなくて、その・・」
恥ずかしそうに下を向き、ジュビアは「いえその別にそういう意味ではじゃなくてその服は脱がない方がああ何言ってるんでしょうジュビア」などと独り言を呟いてばかりいる。
今度はジェラールが溜め息をついた。

どうすれば良いものか。

謝りたいが、謝れるような雰囲気ではない。
それに、こんな所で誤れる内容ではないのだ。

「・・・・そういや、お前等って何で喧嘩したんだ?」
ふと思い出したように、グレイが話を戻す。
それもそうですよね、とジュビアも頷く。
一番言いたくなかったのだが・・ジェラールは仕方なく、喧嘩の理由を話し始めた。



後編に続く
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【2011/04/07 20:42】 | FT二次小説
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